「ドイツも見てみぬふり?」コロニア ぶひひさんの映画レビュー(感想・評価)
ドイツも見てみぬふり?
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史実に基づいている映画だそうだが、映画のテロップでは数百人が拷問により亡くなったとの事で、実際にはもっと凄惨な事が行われていたが、そこまでは描けなかったようである。
正直エマワトソンがこの映画に必要とは思えず、意外にあっさり外部からコロニアに入ることができてしまう場面などやや緊迫感を削いでしまう結果になったように思う。コロニア内で数ヶ月経過しても、全く外見が変わらないのも良くない。軟禁状態であれだけ重労働を課せられれば、多少なりともやつれていないとおかしい。
新聞記者(かな?)の視点からに絞ればもっと緊迫感が出ただろう。
映画の中でもドイツ大使館がコロニアの存在を公にするどころか、握りつぶそうとする場面があるが、実際にドイツも見てみぬ振りをしていたようで、あまり知られていないよう。当方もこの映画が無ければ、知ることができなかった。自分にとっては実に貴重な映画だ。
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