「単にほっとする映画でもない奥深さ」しゃぼん玉 あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)
単にほっとする映画でもない奥深さ
闇に落ちた青年が田舎暮らしを経て再生するまでのストーリー。
単に良い人ばかりのほのぼのストーリーでもなく、勧善懲悪でもなく、悪い人もそれにより傷付いた人もそれを乗り越えて必死に善い人であらんとする人もいて、宮崎県の美しい田園風景とは裏腹に、なかなか奥深いストーリーだ。時間の経過とともに林遣都演じる伊豆見の身なりが整っていくのが象徴的。語られなかったが、3年で刑期を終えられたということは、殺人にはならなかったのだろう。
市原悦子さんはさすがの演技力だった。晩年だったので仕方ないが、もう少し若い頃のシャキッとした市原悦子さんが懐かしい。
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