彼らが本気で編むときは、のレビュー・感想・評価
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とても良かったです
私が最近見た映画の中では一番良かったです。
複雑な問題を抱えた家族(実際には家族ではない)のごく普通の家族よりも、もっと深く繋がっていく様子をゆっくりと進む日常生活の出来事を通じ、繊細に描写されています。実際にはないと思われる家族設定ですが、身近な所にこれに似た家族が当然の様にいることも十分に感じれたところが、鑑賞する人たちのたくさんの涙を誘ったところだと思います。とても素敵な映画でした。
幸せいっぱいの人が見ると理解に苦しむ映画かもしれませんので、お勧めしません。
映画館に観に行って良かった。
クスッと笑えて、ちょいちょい泣けた。とてもスッキリした気分で最後席を立てた。どの登場人物も一生懸命生きていて、どの人にも感情移入できた。自分の母親に会いたくなった。子供の頃、人と同じようにできなくて、自分でも異常かもと思ってへこたれている時に全面的に味方になってくれた母親のことを思い出した。かといって、育児放棄したヒロミの気持ちも分かる気がした。トモがカイに、「あんたのママは時々間違う」って言った言葉、いいなと思った。大人だって、母親だって、時々間違う。子供のうちにそれを理解するのは難しいけれど、それを受け入れたら、楽になるよな。
人として自分を貫く美しい生き方
すごく良い映画だった〜
育児放棄された小学生のトモが、叔父さんの家で暮らすことになるんだけど
その叔父さんと一緒に暮らしてる恋人のリンコさんは、元男性だった人
そこから、叔父さんとリンコさんとトモの疑似家族がスタートする
LGBT、育児放棄、高齢化社会などの問題を描きつつ
これからの時代の家族のあり方を描いてる
生田斗真が、その元男性だった女性のリンコさんを演じてるんだけど
もう、このリンコさんが素敵過ぎて
心は広いし、優しくて、温かい人
本当にリンコさんみたいに生きられたら良いなと思う
男性としてとか、女性としてとかを超えて、人としてどう生きるかを考えさせられる映画だった
なんか、私の中の汚れたところが浄化された気分だった
邦画だから迷ったが、見てよかった。 お弁当を勿体なくて食べられなか...
邦画だから迷ったが、見てよかった。
お弁当を勿体なくて食べられなかったところから涙が出て、ラストまで止まらない。
108の煩悩を燃やすところはとても印象的。
そしてこの監督の作品「かもめ食堂」「眼鏡」を見ていたせいか、最後の贈り物にも納得してくすっと笑ってしまった。
もう一度見たい。
優しい気持ちになれる映画
友人にもLGBTがいますし、いまやメディアでも当たり前にたくさん存在している中、
改めてセクシャリティは十人十色なんだということを知らされた映画。
そしてそれを理解して受け入れる人、受け入れられられず軽蔑、偏見のある人、それも十人十色なんだなと。
より多くの人に見て、優しい気持ちになってほしいと思いました。
生田斗真のリンコは素晴らしいと思います。私には普通に女性に見えました。この役で生田斗真を選ぶなんて誰が想像するでしょうか?しかし、しっかりと演じきったのはさすが俳優だと思いました。
視点を変えてみると、
これまでの荻上監督作品から雰囲気がガラリと変わるけれど、随所に監督らしさが散りばめられている作品だと思いました。毛糸のアレとかアレとか、あそこまで行くと面白いのか狂ってるのかよく分からないシュールな感じ。そこは荻上監督のチャーミングな所だと思います。
トランスジェンダー(T)を中心に置く事で母と子の関係性を見つめ直すという仕組みもとても良く機能していたように感じます。生田さんの見かけもあり、違和感から始まる事でより0から関係を構築しているような印象が持てました。
この作品、観る人の立場や視点によって感じる事が違うのではないでしょうか。マジョリティにとっては穏やかで暖かな作品に見えるかもしれないけれど、マイノリティにとってはより絶望を感じる作品ではないでしょうか。
社会的に女性が求められるものを手に入れようとするリンコは、あまりにも型にはまったザ・性同一性障害者像。トラブルも型にはまったような内容。しかし、あれだけ分かりやすくしないと、今の観客は付いてこれない、との判断なのかもしれません。荻上監督の過去作「トイレット」では、もっと複雑な性を持つキャラクタを登場させており、その事からも、今作はあえて観客のレベルに合わせた、確信犯的な設定なのではないかと思いました。そしてそのレベルの低さについては、おそらく多くのTが頭を抱えているはずです。
あまりリンコに焦点を置いた場面は少ないし、事件はリンコの居ない所で起こっていたりします。しかしリンコの苦悩の多くは、自分の視界に入らない所での偏見・差別行為であり、場の雰囲気でそれを察知してしまう事にあります。直接的にやられる場面もあります。いくつかの直接的な経験と場の雰囲気、それらによる今後への不安・絶望から、人によっては自ら命を絶つ十分な理由になり得ます。大してリンコは酷い目に遭っていない、という評価(印象)に対して根深いものを感じます。リンコは相当酷い目に遭っています。
本作は実はLGBTものではないと言いつつ、リアルな絶望感があり、Tについて掘り下げていないぶん普遍的。Tに限らずLGBやその他マイノリティ側の人間は作品本編とそれへのリアクションをもって、映像や物語以上に絶望を感じる事もあるかと想像します。
こんなように観た後から色々考えたり想像したりしたくなる作品でした。
一筋縄ではない
単純にトランスジェンダーの話ではない。
個人的には、日々生きていく中での生きづらさ、世知辛さに共感を覚え、涙。
人生、辛いこと、辛かったこと、何にもなかった人以外は、心に刺さる映画かと。ちょっとトゲがありますかねw
配役や音楽等は様々意見ありますが、ストーリーや人物には心打たれました。
考えさせられます。
結果、彼女は周りの人々に恵まれていて、幸せだなぁ、と感じました。
切ない。ただただ切ない。
普通じゃないということは
異常である。
ドキュメンタリーはリアルであるけれど、ここで語られる全てを網羅することはできない。映画である必要性が高いと感じました。
女性性でありたい。
母親でありたい。
親子でありたい。
家族でありたい。
煩悩と片付けてしまうのか。切ない。たたただ切ない。
生田斗真
難しい役どころだが、見事に演じていたと思います。
彼がいなければ、成立しない映画です。
性同一性障害はまだまだ一般社会では理解が得られてないところも多いと思います。
そういう意味では社会に啓発するいい映画かと。
あと、母親とはなにか考えさせられる映画でした。
教材にもなりそうな…
中高生の道徳の授業の教材にもなりそうな真正面な作品。
リアリティあるし、おちゃけた感じではない。
静かに穏やかに展開していく。
子役の子も、今の子ってこんななのかな?と思って丁度いい。いい子過ぎず。適度な生意気さ、でも、純粋なまっすぐさ。
桐谷健太の演技も、彼なりの役作りが伝わってきた。ゆっくり喋るとか。
トランスジェンダーだけの物語では無くて、等身大のリアルライフも暗くなり過ぎずに描いている。
新宿ピカデリーにて観賞
生田斗真扮するリン子に仕草から表情まで実在感があり、子役や桐谷健太との情感も説得力がある。言葉のテンポも良く、涙を出す場を捻ったオチもありだ。
登場人物が理解ある人、偏見を持つ人で二分されており、特に後者の人物像にリアリティが無いのは勿体ない。
深く切なく、優しく温かい
この作品を見て、井上ひさしさんの言葉を思い出しました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」
見るまでは少しハードな内容をイメージしていましたが、実際は、様々な母と子の関係を公平な目線で描いた、なんとも優しく温かい作品でした。人によって共感ポイントはそれぞれでしょうが、私は11歳の少女の成長物語として鑑賞し、観終わった後は自分の大切な人たちに想いを馳せました。いわゆるお涙頂戴映画ではないけど、静かで温かい涙がすぅーと流れる、そんな秀作に出会えてとても良かったです。
あたたかかった
あたたかさに包まれた映画でした。
それぞれがどんな気持ちで、「それ」を本気で編んだのか。そこに至るまでにどれだけの時間と、感情の渦があったのか。子役の方々が特に素晴らしく、リンコさんの少年時代の演技には涙が流れました。
ただ、カイくんのその後というか、感情や行動の変化があったはずなので、そのあたりがもう少し観たかったです。
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