「ちんこの煩悩は108つ」彼らが本気で編むときは、 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ちんこの煩悩は108つ
最近、LGBTという言葉を目にすることが多くなり、ほとんどが性差別ヘイト撤廃という動きが強くなってるように思われます。母子家庭に育つ小学校5年のトモ(柿原りんか)の母ヒロミ(ミムラ)が男を追いかけて家出してしまったために、トモは叔父のマキオ(桐谷健太)の家に居候することになった。今までと違っていたのはトランスジェンダーのリンコ(生田斗真)と同棲していたことだった・・・
まだ男と女の違いさえハッキリ理解していない小学生にトランスジェンダーを理解するのは難しいだろう。トモは最初は嫌悪感を示すものの、リンコの作る料理が美味しかったことや、次第に愛情を注いでくれることで、徐々に信頼を寄せていく。その姿にリンコも愛おしさを覚え始めたのだった。リンコとマキオの出会いは、リンコが介護士として働く老人ホームでマキオの母(りりィ)を献身的に介護する姿にマキオが一目惚れしたためだった。介護問題も提起しているようであるが、ここらはちょっと物足りない(ギャグにしかなっていない)。
LGBTの問題を深く掘り下げるつもりはないが、トモの同級生でもあるカイ(込江海翔)も6年男子の大野先輩が好きだという設定であり、大人目線では語れないほど、子どもには違和感のあるものに違いない。カイは黒板に“ホモ”だと書かれ嫌がらせを受けているし、トモもリンコと一緒にいるところを目撃され同じように嫌がらせを受ける。これはまだ5年生であるためか、イジメにまでは発展しなさそうだ。むしろ大人の方が偏見が強いのだ。この辺りは小池栄子の演技がナイス!
リンコは性転換手術は受けてはいるものの、戸籍上は男。保険証も男なので、病院でのやり取りにも心揺さぶられます。母性愛がテーマでもあり、編み物をするということで優しさがアップする素敵な映画。生田斗真が女性に見えてくるから不思議だ・・・
レビューの題名ですが、まさにこれでしたよね主題の本筋は。
こういう率直さって大事だと思う。
男の人はすらっと言えていいなあと思う。おばさんは、、この率直さはちょっと、、
無理です。羨ましい!