「面白いことやってる」イレブン・ミニッツ ハルさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いことやってる
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でも、何?ってなる作品ではある。そして残念ながら中ダレしてしまう。
11という数字にこだわったのはあの低空を飛ぶジェットによって示されているので、日常だったり当たり前の事の危うさへの言及もあるだろう。ただしそうしたものも、謎の犬の視点撮影(聴覚含め)とかク◯ニ、ポルノ男優の登山(笑)などと同列になって最後はモニターのドット欠けに収斂される。
十字架の男には寓意をもたせているのかもしれないな。遡っていく水の染みには「もし戻れたら」の意味があるのかも。当然もっと多くのネタが散りばめられていてそれらには作家の意図があるのだろうが、基本的には昇華されておらず、案外そのつもりもなかったか。
それでもあらためて気付かされたのは、たとえ映画でも人が死んでいくのはたまらないなということだ。「良い人」は一人も出ていない。でも死ななくていい人たちばかりだ。
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