「《結び目を解くマリア》」ローマ法王になる日まで 多賀子さんの映画レビュー(感想・評価)
《結び目を解くマリア》
映画【ローマ法王になる日まで】
予期せずハードな内容で、衝撃的で、涙が止まらなかった。
宗教的な聖人伝でもない。
監督もプロデューサーも無神論者だそう。
今年観た映画の中で私的に一番の映画。
現ローマ法王 フランシスコの実話。
1960年70年代 アルゼンチン軍事独裁政治の極悪非道な弾圧に衝撃を受けた。
そんな中でもひと筋の光を求め行動する勇気。
ドイツの教会で出会った一信徒の懐かしいスペイン語の祈りからの 《結び目を解くマリア》のシーンが私的に一番印象に残ってる。
この映画の全てがここに。
苦しみからの解放 無力さ 涙。。
常に弱者に寄り添う神父で有りながらも お母さんからの小言をスルーする普通の親子のシーンを見ながら 神父様がそうなんだから私の息子も私の言葉に寄り添わないのは 当たり前なんだな、、息子には息子の私にはわからない世界感があることも改めて分かった。
いつでも帰れば温かい食事で迎え入れてくれる家があり変わらない親の愛が有ればそれで良いのだと。
お母さんの柔らかい光の中でのシーンも印象的だった。
片手に握りしめるロザリオもまた印象的なシーン。
きっと近い将来日本に来てくれるだろうと願う。
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