西遊記 ヒーロー・イズ・バックのレビュー・感想・評価
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ヒーローの悲しみ
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末路の英雄の物語です。
英雄は、常に人々に無力感をくれる。特に中国の英雄達。三國の関羽も、諸葛孔明もそういう悲劇の英雄だった。こんな英雄達は人々の心の中に悲しい気持ちいっぱいある。
英雄といえば、孫悟空はもちろん英雄だ。天庭と対抗し、三蔵法師を守って西天へ行き、力はとても強い。でも、この映画の中に、こんな英雄は力を完全に発揮できない。妖怪に殴られって、誰でも守れない。夜に寂しくて窓の外へ見る、天庭での戦争とか、斉天大聖の名とか、すべては過去のものだ。封印あれば、彼はただ力はちょっと強い、普通の猿だ。自分の無力を憎む、自分を信じらない、認めない。こんな無力感、映画にはいっぱいある。でも実は、誰でもそんな感じあっただろう。小さい頃英雄の夢を持っても、最後は現実に負け、自分を否定する。それは僕の現状だ。なんか微妙な悲しみを感じる。だから彼は孫悟空だけではなく、僕の影だ。
仏は人生に七の苦しみ「生、老、病、死、怨憎會、愛別離、求不得」と言うのは、英雄だけではなく、誰の人生でもその通りだ。
だからこそ、映画の最後に、孫悟空は枷から出すの時、涙が止まらない。彼は僕の代わりに、聖天大聖が戻った。
以上、あの寂しい影に献上します。
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