劇場公開日 2016年7月16日

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「ドラマとしてどうなのか。」暗殺(2015) おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ドラマとしてどうなのか。

2016年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

美術のレベル、主演俳優たちの美しさ、アクションシーンの切れ、どれも申し分なく、映画のエンターテイメント性は十分に保証されている。カタルシスもちゃんと用意されている。
日本人を演じている俳優の日本語が拙いところや、ところどころ挟まれるギャグが成功していない点を差し引いても、二時間超の尺を退屈することなく見終えたことから、身銭を切る価値はあると思う。
日本統治中の朝鮮において、登場人物たちは、外在的な条件からさまざまな選択を迫られる。さまざまな立場があって、さまざまなドラマがある。作中の台詞には、そのドラマが展開しそうなキーワードがあるが、展開しないまま映画は終わる。
むしろ連続ドラマのほうがふさわしいテーマのような気がする。日韓のどちらでもいいので、感情的な批評を許さない実証的なドラマを作ってもらいたいところです。

DVDでは、日本語吹き替え版があったほうがいい。

おかずはるさめ