「豪華キャストと特殊な警察コードに期待したら、裏切られた…?」トリプル9 裏切りのコード 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華キャストと特殊な警察コードに期待したら、裏切られた…?
タイトルにもなっている特殊な警察用語“トリプル9”より豪華なキャストに驚く。
主人公の新人警官にケイシー・アフレック、強盗団リーダーにキウェテル・イジョフォー、追うベテラン警官にウディ・ハレルソン、そして驚きなのはギャングのボスにケイト・ウィンスレット!
他にもアンソニー・マッキー、ノーマン・リーダス、ガル・ガドット。
2016年公開時、ケイシー・アフレックはまだオスカー俳優ではなく、アンソニー・マッキーはファルコン役で名が売れたばかり、ガル・ガドットはワンダーウーマン前。今だったら困難な豪華キャスティング。
“トリプル9”とは、警官が撃たれた非常時、全警官が現在の職務を中止し、現場に急行する緊急コード。
その際、警察に少なからず“隙”が出来る。
それに目を付けたのが…、
汚職警官や元傭兵らで構成された強盗団。
リーダーのマイケルは足を洗おうとするが、ギャングのボスのリーナは許さず、マイケルの子供を人質にある仕事をやらせる。
国土安全保障省の施設を襲撃せよ。
厳重な警備の難ミッション。そこで仲間から聞いた“トリプル9”を利用しようと思い付く。
標的に選ばれたのは新人警官のクリス。真面目な性格で汚職蔓延る警察内部から疎まれており…。
計画は思い通り行く訳なく、裏切りや予期せぬ事態。各々の思惑が交錯。
にしても終わってみれば、登場人物のほとんどが死亡もしくは負傷のハードな展開。
銃撃戦や臨場感のある演出、スリリングな音楽など盛り上げるが…、
面白味は今一つというのが正直な感想。
一番の難点は設定や話、相関図など練りすぎたせいかな。
所々こんがらがって分かりづらい。ついていくのがやっと。
登場人物も時々誰と誰が繋がって、裏切って、どういう立ち位置で…と少々複雑。
そこら辺もう少し分かり易く、すっきりさせれば、快作になっていただろうに残念。