「前作以上にアメコミへの愛が溢れる作品!」HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス 神社エールさんの映画レビュー(感想・評価)
前作以上にアメコミへの愛が溢れる作品!
原作JC版既読、前作鑑賞済。
前作の時は鈴木亮平さんを知らず、福田監督作品なのと狂介の肉体が再現されているメインビジュアルを見て、内容がアレな出来になってもその肉体美だけで満足するつもりだったんだけど、予想以上に内容も良く、思わず劇場で声を上げて笑ってしまう位楽しんだ。
今回はあれから3年経って役者陣も他の作品で有名になってしまったので、どうしても前作ほどのはっちゃけっぷりは無理だろうな…と思ってたんだけど、スタッフ陣も役者陣も前作以上の物を作るんだって意気込みが伝わってくる前作以上の作品になっていたと思う。
観る直前に「今回は前回と違って中弛みがあるのがダメだった」的なレビューを見てしまったんだけど、そのレビューを見ても尚、全く退屈せずむしろ尺を使って間を開けているのさえ愛しく思えるほどだった。
今回は原作(JC版)では扱われてなかった大学生編だったけど、オリジナルなのにそこここに変態仮面っぽさがふんだんに盛り込まれていて劇場マナーCMを見ていて、声をなるべく発さない様に気を付けてたにも関わらずクスクス笑いを抑えきれなかったw
福田監督は劇場パンフレットを読んでも明らかに変態仮面を3部作にする上で、サム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズを意識していて(顔の造形からしてスパイダーマンオマージュなんだけどw)、今回はスパイダーマン2オマージュのシーンが多く(市民を守る為に傷付いて市民に抱えあげられるシーン、変身出来なくなってしまうシーン、敵が多脚型の海洋生物)、スパイダーマン2を観てからもう一度観るともっと爆笑出来ると思うw
個人的には前回死亡したはずの安田顕さんが前回にも引けを取らない変態役で出演してくれて大満足だし大爆笑してしまったw
ラストシーンではヴェノムっぽい何かが狂介にくっついていたし、3作目は悪に堕ちる変態仮面が観れるんだろうか…。