「見ている映像は正しいのか、そうで無いのか、あやふやになっていく」ウィッチ あんこさんの映画レビュー(感想・評価)
見ている映像は正しいのか、そうで無いのか、あやふやになっていく
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面白かったです。
中心の登場人物である一つの家族は、皆がお互いを愛して、敬虔で、思いやりがあるのに、末っ子が行方不明になってから、ボタンを掛け違えてしまった様にどんどんすれ違い疑い合い、最後の悲惨な結末まで転げ落ちて行くのが見事でした。終盤の、何が本当で何が嘘か、見ている映像は本当に起こったことなのか分からなくなっていくのが、コクソンみたいだと思いました。
悲惨な状況に追い込まれて行くのに、悲壮な雰囲気もスリラーな空気も無いので、映画としてはとても見易いです。
魔女の疑いをかけられた長女が、最後は安住の地を求めて本当に魔女になってしまうのが悲しいけれど状況を考えたら納得。中世ではこんな人もいたのでしょうね。
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