劇場公開日 2017年7月22日

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「バロック絵画のような美しい世界観。」ウィッチ HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バロック絵画のような美しい世界観。

2017年7月24日
iPhoneアプリから投稿

信仰の諍いにより村を追放され、人里離れた荒地で暮らす7人の家族。
その過酷な自給自足の生活の中で続く熱い信仰。
信仰が強ければ強いほど、その影に潜む者の姿が…

最近のコケ脅しのおばけ屋敷物とは違い、17世紀のバロック絵画のように重々しくリアリティのある美しい世界観。
一歩間違えるとグリム童話的になりがちな所を、 消える乳飲児・双子・黒羊・斧を振るう父・エキセントリックな母、等… クラッシックホラーのエッセンスが至る所に散りばめられており、上質なホラー感に酔いしれました。

そして、魔女伝説として…『サスペリア』『インフェルノ』『ローズマリーの赤ちゃん』『キャリー』等に繋がって行く様な感覚がとても良かった。
また主演のアニヤ・テイラー=ジョイが瑞々しくミステリアスで、本作初監督となったロバート・エガース監督の今後の作品がとても楽しみです。

HIROKICHI