「テロリストの言い分」エンド・オブ・キングダム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
テロリストの言い分
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冒頭では武器商人バルカウィに対して無人機の攻撃。一人を殺すためにここまでも・・・って感じの『ドローン・オブ・ウォー』や『アイ・イン・ザ・スカイ』で描かれた虚しい戦争。
そこから2年後。前作でのマイク(バトラー)はアッシャー大統領(エッカート)のシークレットサービスに返り咲き、大統領代理として指揮を振るっていた下院議長トランブル(モーガン・フリーマン)は副大統領になっていた。
ロンドン市街地でのカーチェイス、乗り移ったヘリもスティンガーに狙われるなど、アクション満載となっていて前作を凌ぐ面白さ。続投したリン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)も早々と死亡するなど、緊張感は続く。
ロンドン警察の人間は誰も信用できなくなり、旧知のMI-6の仲間ジャクリーン(シャーロット・ライリー)を頼るマイク。やはり警察内部にもテロリストに手引きする者がいて、彼女はそちらを探る。壮絶なアクションの後、大統領は拉致され公開処刑の準備が進み、アメリカ側と連絡を取りつつ、アジトを探すマイク。ここまで来ればお腹一杯になるほどだが、映画の中に闇の武器商人でもあるテロリストの親玉バルカウィの言い分もきっちり伝えてあるところがいい。西欧諸国が決定した無人機攻撃の虚しさもメッセージとして理解できるのだ。
退職願を出そうとしていたマイク。生まれてきた娘に亡くなったリンの名前を付けるところや、トランブルの演説を聞いて、まだまだ引退できないと感じ、退職メールを削除するところもいい。
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