「色んなテイストを詰め込んだお得感溢れるB級アクション」エンド・オブ・キングダム よねさんの映画レビュー(感想・評価)
色んなテイストを詰め込んだお得感溢れるB級アクション
一時期流行したホワイトハウス受難映画ブームの中核をなしていた『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。巨匠の風格すら漂い始めたアントワン・フークアに代わって本作の監督はババク・ナジャフィなるイラン系スウェーデン人のルーキー。代表作『セッベ』と色んなところで書かれていますが全く知らない作品なのでどんな作風を持ち込んでくるのか興味津々でしたがこれは痛快。作風は思ったよりかなり地味でミニマル、恐らくそんなに製作費もかかっていないのでは。ゾンビのようにワラワラ湧いてくるテロリスト一味をブチ殺しながらロンドンの闇を駆け抜けるダンジョン系アクションゲームのような作りで、結構な割合でPOV目線が出てくる辺りこの人はかなりのゲーム好きではないでしょうか。短いカットを繋いで疾走感を出したかと思えば長回しで臨場感ある銃撃戦を捉えたり、様々なテイストを100分弱の割と短い尺にギュッと詰め込んだかなりお得な作品となっています。ジェラルド・バトラーがテロリストをナイフでグサグサ刺しながら自供させるとか意外と前作に比してバイオレンス度高めです。
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