「falling into di*k-sand」ワタシが私を見つけるまで everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
falling into di*k-sand
主人公Aliceの行き着いた悟りを聞いても、全体を通して結局何を言いたかったのか、映画が終わってすぐには分かりませんでした。
シングルのヒロインを幸せなゴールインに導くという、ありがちな「恋愛指南」作品でない点は良いと思いました。
恋人、伴侶、子供、夜の相手…、NYで暮らす登場人物達は皆、欲しいものを求めてもがきます。
女性は頭と心、男性(と一部女性)は下半身?!の赴くままに。
1)恋をすると自分を見失うことに気付く女性
2)あれこれ婚活を頑張るもダメで、真の自分をさらけ出した途端に出会えた女性
3)自分に素直になって欲しいものを得たら、後から必要なものが付いてきた女性
4)ママの意見も気になり、元カノと婚約者の間で揺れ動く優柔不断な男性
5)伴侶の死に向き合えないまま、新たな関係を始めようとした男性
6)真剣な交際を避けていたら、いざ本気になっても時すでに遅しだった男性
7)そもそもステディなど要らぬ女性
多くの女性は好かれようと自分を押し殺して相手に過剰に合わせたり、もしくは自己防衛のため極端に距離を置いたり。
男性によって与えられるものが、loveなのかdick-sandなのかは見極めが重要ですが…、Ken以外はdick-sandでしたね。女性は心を砕き過ぎなのかも知れません。
Grand Canyonで初日の出を見てみたいー
自分の願望や夢を叶えてくれるのは他人ではなく自分自身。
その点をMegは理解していて、シングルマザーとして子供を身籠もる決意ができるのですね。
他人は孤独を紛らす人形ではないし、夢を叶える魔法でもない。
誰もが完全なる孤独を経験するその時、見える景色は、その人がどう己と付き合えるかで変わるのでしょう。孤独な時、そこにいるのは自分だけですから…。
AliceとRobinの仲違いが唐突に感じました。職場が同じなのに、どう避けていたのかしら。
いや、よくクビにならないね、Robin...(^^;)。
“..... this story isn't about relationships. It's about all those times in between when maybe, just maybe, our real life is happening.”
“..... the time we have to be single, is really the time we have to get good at being alone. “