呪い村436のレビュー・感想・評価
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事象があって信仰が生まれた
436人から増減しない村。
序盤ではこれが人為的なもののように描かれているが、実際にはその土地に定められたルールであることが最終盤で明確になる。
・この村の人口は436人とする。
・余剰分は排除され、不足分は補充される。
・436人に組み込まれた人物は村から出ることが出来ない。
・これらのルールを強制すべく、超自然的な強制力が働く。
長年この村で生きてきた人々は少しずつこのルールを理解していくだろうし、その上で安寧を得ようとするだろうから
こういったスタイルになっていくのも納得してしまう部分がある。
理不尽だし、それを迎合できない気持ちになるが、それを喚いても事実は変わらない。
外の価値観を持つ主人公と我々、アマンダがいくらそれを「おかしい」と主張したところで何も変わらない。
だから教育で”納得”を学ばせるし、不穏分子は”矯正”することになる。
この村において自由とは村の中までの話であり、境界線の外に出るという選択肢は無いのだから。
外に出たい人は死んでも自己責任って話にもなるかもしれないけど、その場合、”どこからどのように補充されるのか”という点に不穏なものを感じる…
外から来た主人公やアマンダに必要なのは、強要ではなく、事実と客観的な証明だったのだと思う。
ただ、きっと何世代にも渡った教育と日常の中で、ルールの本質を理解している人もいないのだろう。
人口増加率変化なし!
一人が生まれると一人が死ぬ。一人が死ぬと、一人転入者があったりする村ロックウェル・フォールズ。見た目は田園地帯にある普通の小さな村。村の入口で車がパンクし、村に留まることになったら最後だ・・・
村人は皆親切だけど謎が多い。唯一の医者だって、村人が認めただけの医者。囚われている少女アマンダだって、熱病だと説明されるけど、どう見ても普通だ。知恵おくれの青年もいるが、何か訴えたい様子が窺える。逃げだすと熱病とされる?そんな疑問をぶつけまくり、村人に監視されまくるスティーヴ。祭りは年に何度か行われるが、「あなたのための祭りよ」と言われ驚くスティーヴが見たものは壇上で首つりされるルビーの姿。誰かが一人増えるとくじ引きで死ぬ者を選ばねばならないという残酷な慣習があったのだ。小学校から村独自の神の教えを叩き込まれ、誰も逆らわなかったのだろうか・・・
「君は友達だ」と保安官ボビーと親しくなるが、逃げ出すことを相談するうちに、ボビーが求婚しようとしている女性コートニーと寝てしまう。 村を逃げ出したい人間は何人かいるはず・・・だけど、皆諦めて平和な村を享受している。一度捕らわれて、逃げだしたときに8年前に偶然村にやってきて住み着いた男と知り合うが、彼もまたなかなか抜け出せないでいたのだ。
序盤からロボトミー手術を臭わせていたけど、コートニーがやられたときにはゾッとしてしまう。とにかくアマンダを連れて逃げるスティーヴ・・・ボビーが助けてくれたのは意外だったが、逃げだしたと思ったら、やっぱり悲惨な運命に・・・こうして3人が死んで、誕生したのが双子。スティーヴを探しにきた友人が村に入り、帳尻合わせもバッチリだっ!
B級の中では良作。最後がなぁ…
全然ホラー映画でもオカルト映画でもなくって、人為的なお話で非常に楽しめした。
あの彼女の涙はなんだったのか、とかなんの為に彼らはああいうことをしだしたのかとか色々と考えてもおもしろいし、ただ暇つぶしに観てもおもしろいし内容です。
ただし低予算臭ばっちりなのでそこは勘弁を。
私はとある世界の縮図があそこにはあるのかもなぁと、究極の社会主義国家ですからねあの村は。
とにかく人為的な怖さで進んでいくのですが、最後がどうしても私的にはあかんかった。最後だけなんかオカルトちっくに終わってしまったのが残念でなりませんでした。
あそこまで人為的な怖さでいったのなら最後も村の外まで追いかけていって殺すとか、なにか落とし穴じゃないけど対策してるとか、そんな最後まで人為的な怖さでバットエンドを迎えてほしかったです。
そういうオチであれば4点〜4,5点でしたね。
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