「後味の悪さだけが残る。裏社会を生きる人々の過酷な生き様。」ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
後味の悪さだけが残る。裏社会を生きる人々の過酷な生き様。
【賛否両論チェック】
賛:裏社会を舞台に、奮闘する主人公と半狂乱の犯人の物語が、それぞれに綴られていくのが印象深い。演者さん達の熱演・怪演も見どころ。
否:不条理な暴力が浮き彫りになるだけで、伝えたいことはよく分からない。
一般市民が足を踏み入れることのない裏社会を舞台に、独自の正義を胸に孤軍奮闘を続ける主人公と、幼い頃から虐げられ、歪んだ感情が交錯し続けてきた犯人との人間模様が、それぞれの立場から描かれていくのが印象的です。演者さん達の鬼気迫る演技からも目が離せません。
一方で、終わり方の後味の悪さは半端なく、最終的に伝えたいことも、正直よく分からなかったりします。
サスペンスとしてもかなり物足りない感がありますが、ドラマ版の知識がなくても楽しめますので、ちょっとでも気になった方は是非。
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