「一度でいいから言われてみたい。私たちの恋愛を「きみがくれた物語」という言葉を。」きみがくれた物語 まえじーさんの映画レビュー(感想・評価)
一度でいいから言われてみたい。私たちの恋愛を「きみがくれた物語」という言葉を。
映画館で王道の恋愛映画を観たのはいつか覚えていない。
『きみに読む物語』作者の新作小説という時点で『いかにも恋愛映画』なのはわかっていたけど、ファーストデイ安いし、予告編で観た景色綺麗だったしと気軽に観る。
観終えて思うのはいい意味で「やっぱり王道の恋愛映画だった~(号泣)」でした。
設定も展開もいかにもありそうなものばかり。
少女漫画にも似た設定は沢山ある。
想像できるストーリー展開でもあるのに、何故か後半は涙が止まらない。
それは、景色の美しさ、セリフの美しさ。劇中で使用される音楽の良さ。
それは、ベンジャミン・ウォーカー演じるトラヴィスが途中からかっこよく見えて仕方がない。
それは、テリーサ・パーマー演じるギャビーの美しさ。可愛さ。脆さ。芯の強さ。全部が魅力的に映った。(あとスタイル良すぎ)
そして何より、この映画に嫌な奴が一人もいなかった。
--以下ネタバレ--
ギャビーは運命の人だと見抜くトラヴィスの妹ステフ。千里眼にも程がある。
あなたがいないとこの物語は成立しませんでした、多分。こんな妹最高かよ。
トラヴィスとくっついたり離れたりするモニカ。
寄りが戻りそうな時に上の空のトラヴィスに「私は友達としてアドバイスする。帰ったら泣く。彼女の事が好きなんでしょ?勝負するときはしなさい。」と言うシーン。
何なんだよ。元カノ最高かよ。こんな元カノ最高だよ。
トラヴィスと同じくモニカも傷つくことを避けて生きてきて勝負は避けてきた。ここで初めて勝負し単だろうなと思うと涙垂れ流しです。
原題は『The Choice』
劇中でも沢山「人生の選択で…」と続くナレーションが多々。
『きみに読む物語』と同じ系列と言う意味で今回この邦題が付いたのだろうけど、良いタイトルでした。
自分との恋愛を『きみがくれた物語』という男がいるなら私は嫁に行きたい。
ティッシュが1枚しかないという事件が起き、鼻水の受け皿が大変になったので、ポケットティッシュの在庫はきちんと確認してから観たほうがいいです。
そして女性と男性で意見は分かれそう。
デートで行くより女同士で行った方がいい気がする。
(男性が恋愛映画好きならカップルも有)