君がくれたグッドライフのレビュー・感想・評価
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いけすかないが良かった。
映画の日だったのでチケット売り場に向かい「今から上映するのってどれですか?」と聞いて見た作品。
タイトルは買ってから見た。
君がくれたグッドライフ……??
激しく後悔した。
タイトルのイメージ通り、病気の人が出てきて死にます(安楽死)それがわかった途端寝る準備を始めました。
本当にそこらへんに転がっているようなお涙頂戴の内容で何が面白いのかわかりませんし、いけすかないおしゃれな海外の音楽が流れてきたり、演出もいたって普通です。
ですが、案外寝られませんでした。
何がってあのリア充っぽさの表現が素晴らしいです。若くはない人達がはしゃいでるのがいい
今の自分の行き場のない感情を友達にぶつける訳にいかないからと行きずりの若い女の子を同伴してきやがるなんてパーティピーポーの知り合いとかがよくしでかしますよね。
とにかくどの画をとってもインスタとかFbに上がってそう。
やっぱりいけすかないけれど変な奇をてらったような演出が無いために清々しさを感じました。
安楽死の医者がいなくなってもやっぱり安楽死をやめます。という流れにならないところに一貫性を感じた。
辛いよりも楽しい方がいいもんね。
安楽死がテーマというよりも楽しく生きる手段とは?みたいな心がストレートに伝わってくる映画だったと思います。
いい仲間に囲まれた幸せな人生だったんだな
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の青年が、尊厳死の許されているベルギーを目指して、古くからの友人たちと毎年恒例の、そして人生最後の自転車旅行に出かける。
尊厳死という重いテーマを描いた作品です。楽しげなサイクリング旅行の目的としての死なので、その対比が、より悲しくもあります。劇中で一緒にいく仲間達がベルギーに行く真の目的が明かされた後に示した、「何故今まで黙っていたのか」と言う怒りと、大切な友人を亡くしてしまう悲しみ。その落差は、何とも言えません。そうなるだろうなぁ。
自転車旅行の最中の「課題ゲーム」と言う何やら王様ゲーム的な遊びは、死していく友人への餞としての意味合いを持ってしまい、みんな、何とかして課題を果たしていこうとします。ハンネスにとっては、最後の課題ゲームになってしまうんですから、やっぱり自然にそうなるかな。
いやぁ、何とも言えないですよ。もし仮に、自分がそうなったら、あるいは、自分の親しい友人がそうなったらと考えましたが、何とも答えは出ません。出来事を、上手く消化できるのか・・・。自分だったらどうなんだろう?ちょっと考えますよね。
この作品の脚本家アリアーネ・シュレーダーは、これがデビュー作らしいんですが、デビュー作でいきなりこんな素晴らしい作品を書くとは!なんでも、クリスティアン・チューベルトが講師だった大学のセミナーの課題として書いたらしいんですが、書き上げて大学の教授に提出した四時間後には、映画化が決定していたらしいです。
心を打ちます。
泣きます。
考えさせられます。
悲しいですが、人生を全う出来て、良かったのかもしれませんね。
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