「好き嫌いなく食べましょう。」僕らのごはんは明日で待ってる ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
好き嫌いなく食べましょう。
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原作を読んでいないので、食意地の張った私は当然タイトル
通りの内容を予測していた。が、ごはんってケンタッキー?
と思うくらいごはん関係が出てこない(^^;普通の物語だった。
星野源ブームで話題再燃した市井監督ならではの個性が出て
面白い場面は多々あるものの、原作がこうなのか、何か一本
ズレているような…奥歯に何か挟まったような違和感が全体
にあった気がする。二人の出逢い~交際まで淡々と進むので
突然の別れのその理由が一番の見所になるはずだが、エ?と
思わされたその答えは若い層まで分かる痛みだっただろうか。
二人の生い立ち~これまでの道のりに起きた不幸は誰にでも
起こることではないが、恋人が幸せになるためなら喜んで身
を引くという古典的選択をする彼女の行動の真意がしっかり
伝わる演出になっていなかった気がする。文字通り自分勝手
な女であることの強調(それはそれでいいんだけど)が優先し、
間に入った美山加恋の不遇の方が切なく感じられてしまった。
とはいえ不器用男子が本懐を遂げるという頑張りにおいては
またやりましたね!という感じでとんだことをやらせてるが。
(商品名や店名がそのまんま登場するところがなんだか妙味)
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