劇場公開日 2017年1月7日

「イケメンのジャニタレはミスキャストなれど、原作の雰囲気はきちんと再現」僕らのごはんは明日で待ってる AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イケメンのジャニタレはミスキャストなれど、原作の雰囲気はきちんと再現

2017年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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冒頭、高校生の葉山は暗くて無口で誰からも声をかけられないという設定なのに、中島裕翔ほどのイケメンでそれはないよ。女生徒がだまっているわけない。髪型をダサくするなどして説得力持たせる意図もなく、普通にかっこいいし。中島は「ピンクとグレー」の役にははまっていたけど、さすがに本作のキャスティングには無理があるかな。

新木優子は新木はリードするタイプの女子を好演。不器用な男子と気丈な女子の、応援したくなるような恋愛が、瀬尾まいこの原作小説の雰囲気をうまく再現して描かれる。二人の成長が演技と演出でもっと丁寧に描かれていたら、なおよかった。高校、大学、社会人と結構な年月が経つのだけれど、外見の印象もあまり変わらない。内面的な成長もにじみ出るほどには感じられない。

市井昌秀監督の「箱入り息子の恋」は大好きだったが、これはまあまあかな。本作のカップルが好きになった方、ぜひ小説も読んでみて。

高森 郁哉