「どこで撮ろうと黒沢清は黒沢清である幸福」ダゲレオタイプの女 花火さんの映画レビュー(感想・評価)
どこで撮ろうと黒沢清は黒沢清である幸福
ホラー、ラブストーリー、サスペンスといったジャンルを行き来しつつ、最終的な感触は幽霊奇譚といったところか。
屋敷を吹き抜ける風に揺らめく白いカーテンとビニール。闇に浮かび上がるコンスタンス・ルソー。『叫』葉月里緒奈/『トウキョウソナタ』井之脇海/『リアル』綾瀬はるか/『岸辺の旅』小松政夫らのアクションを彷彿とさせるシーンなどいくつもの黒沢清的モチーフを経て、紛れもなく黒沢清でありながら観たことのない映画へと誘われている。ついにスクリーンプロセスでない車の疾走が。
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