チャーリング・クロス街84番地
1986年製作/99分/アメリカ
原題または英題:84 Charing Cross Road
スタッフ・キャスト
- 監督
- デビッド・ジョーンズ
- 製作
- ジェフリー・ヘルマン
- メル・ブルックス
- 原作
- ヘレン・ハンフ
- 脚本
- ヒュー・ホイットモア
- 撮影
- ブライアン・ウェスト
- 音楽
- ジョージ・フェントン
1986年製作/99分/アメリカ
原題または英題:84 Charing Cross Road
所有する書籍の傾向と手紙の文面で、個人の知的レベルが分かる事は、現代は重要視されない気がしますが、本当に素晴らしい事だと思います。まあ文面が気取って鼻に付く感じですが、手紙では良くある事だと思いますし、初期の電子メールでの友人とのやり取りもこうだったと、懐かしい気がしました。また物語のキーとなるアイテムは、作中で全編に渡って使いなさいと分かりました。結末も印象的で、貴重な映画です。
半分まで見て、今日は病院へ。
『PLAN75』間近のジイさんがいく所は、生きている限り病院しかない。介護保険まで払っているんだから、医者へ行かないと損。
動ける内はどんどん病院へ行くべき。
ストッキングを送られ女性達が喜んでいる。そのお礼をイングランド人の主人公が返信する。その直後に、同僚の老人が亡くなった事をあっさり話す場面がある。『ストッキング貰って、みんな大喜びです』と言ったあと、何一つ『ことわり』を入れず『しばらく病にふせっていたジョージマーチン氏が亡くなった』と続ける。『ところで』とか『しかし』と言った接続詞もない。これは明らかにイングランド人に対する『無骨さ』を表した表現と感じた。
また、こヘレーヌさんは本は好きでも『小説』は好みに合わない様で、彼女がドジャースの勝ち負けにこだわる理由がそこにあるような気がした。だから、本来なら
立派なハードカバーよりも、ドジャースの勝ちを報じたタブロイド紙のコレクターになるはずだが。
焚書は問題だが、この映画に登場する立派なハードカバーは、私にとっては、ただのゴミだ。何故なら、挿絵以外は理解が出来ないからた。少女終末旅行のユーリーと同じ。本が好きなチトのようには残念ながらなれない。
本は大事な物だと思うが、もっとも大事な事は味わう事の出来る時間なのだと思う。死んでしまってはどんな立派な本でも意味が無い。