劇場公開日 2016年12月16日

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「May the Force be with us!」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ao-kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5May the Force be with us!

2016年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

“May the Force be with us"
予告編で登場したこのセリフを耳にした時からずっと期待をしていた。ジェダイたちが姿を消した時代を描く今作において“フォース"は根拠もなく信じるおまじないのようなものだ。故にフォースを持たざる者たちがどのような活躍をし、そして、いかにしてエピソード4へ希望という名のバトンを繋ぐのか?

この設定こそが「スター・ウォーズ」の世界観に今までにないリアリティを生み出した。エピソード3.5としなかったことは大正解だ。ジェダイたちの活躍が売りの本家では描けない生身の人間たち(とロボット&エイリアン)にスポットを当て、戦争アクションとして、このスピンオフは大成功を収めている。

エピソード4を見た人なら、どのような結末になるのかは容易に想像がつくだろう。だからこそ、ラストに向かうにつれて主人公たちが取る行動に胸が、そして、目頭が熱くなっていく。逆にエピソード4を未見の人たちは、この結末に驚き、鑑賞後に旧シリーズを見たくなることだろう。

主要キャラクターたちの描き方がイマイチ薄いというのがなんとも勿体無く、悔やまれるところであり、正直、シリーズとして詰めの甘いところや粗もある。けれども、長い長い「スター・ウォーズ」の歴史を知っている者からすれば、その部分は脳内補完できてしまう程度のもの。

May the Force be with us…この“us"には我々観客も含まれているような気がして、ますます好感を抱いてしまう。これぞ僕らの「スター・ウォーズ」と呼びたくなるような、熱い熱い希望を繋ぐ物語である。

Ao-aO