劇場公開日 2016年12月16日

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「本当の意味でスター・ウォーズを蘇らせてくれた」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー yuu1138さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本当の意味でスター・ウォーズを蘇らせてくれた

2016年12月17日
iPhoneアプリから投稿

スターウォーズを全作劇場でオンタイムで観てきました。
ジョージ・ルーカスがいない中で、大まかなストーリーは、EP3と4の繋ぎで大筋は決まっていた中で、こんなに感動するとは思わなかった。
とにかくもう十分良かった!素晴らしい!ありがとう!と言いたい。

EP7がストーリーめちゃくちゃの過去の作品を台無しにする最悪の出来だったので、期待を半分ぐらいにしていましたが、期待を大幅に超えてくれました。

今までのSWはジェダイとシスという、図式がありましたが、今回はストーリー上、ジェダイは姿を消し、ダース・シディアスの銀河帝国が支配している世界で、反乱を起こす名も無き普通の人たちの物語。

帝国軍が征圧している怖い世界を丁寧に描きつつも、主人公のジン・アーソにまつわる家族のストーリーがきちっと描かれており、また登場人物も個性溢れて一人一人に人間味を感じる。
ジョージ・ルーカスはストーリーが進むにつれて観ている観客の感情がどのように変化しているか常に意識した作品作りを心がけているが、EP7ではストーリーが語られていないので、ただただ流れる映像を受け止めるしか無かったので感情移入出来なかった。しかし、今回のローグ・ワンでは、きちっとストーリーを描いて人間を描いている。
またEP7では世界観を全く語っていないので地球で撮影してます感がありありでしたが、今回のローグ・ワンは、その星に生活している人々を沢山描いていることで、スッと遥か彼方の銀河系に感情移入出来るように作ってあるところが、素晴らしい。

SWの良さの一つに、フォースを感じ、自分を信じて行動を起こすことで不可能を可能にする「やってみるのではない、やるのだ!」の希望も持つ精神、仲間と観客と一緒になって作戦を遂行する一体感、達成感などが、良く描かれていた。

映画を観終わった後に残る、なんとも言えない充実感は、EP7には全くないもので、EP1-6で感じたワクワク興奮する感覚が蘇ってきた。

スターウォーズを愛している人が作った作品というのが体全身で伝わる。

ありがとう!と言いたい映画です。

スターウォーズの世界観をまたぐっと広げる作品になっていることがとても価値があることだと感じます。

ローグ・ワンの続編は、あのジョージ・ルーカスのスター・ウォーズEP4新たなる希望なのだから、また新しい気持ちでさらに世界観に厚みを付けて、再びあの感動を味わうことが出来るのです。

本当の意味でスター・ウォーズを蘇らせてくれました!

※EP4 新たなる希望を観ていることが絶対条件です。

tar