「The force is with me and I'm the one with the force. 大金星!ギャレス・エドワーズのSW愛が詰まったスピンオフ!!」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The force is with me and I'm the one with the force. 大金星!ギャレス・エドワーズのSW愛が詰まったスピンオフ!!
映画を観る前、映画館に置いてあったチラシをフと見ると見出しに「EP4の10分前までの出来事」と書いてありました・・・え?これってすごいネタバレ!?うっわー、勘弁してくれよ。ネタバレ嫌いなのに、こんな大きく書いてあると見ちゃったじゃん。公式でのアナウンスかもしれないけど、チラシ作る人ちょっとは考慮してくれよ・・・っと若干凹みつつ映画に挑んだ訳ですが・・・いっやー、面白かったです!!
とにかく後半が素晴らしい。大迫力の戦闘シーンはもちろんの事、これまでイマイチ本当に凄いのか疑問だったデス・スターの破壊力が、「破壊されている側からの視点」になる事でこれでもかと強調されています。そりゃ惑星一つ壊せるんだもの。こうなってるよね。仕事明けの疲れている状態で観ても眠気が吹き飛びます。
前半で積み上げてきたキャラクターが一人、また一人と散っていく様は予想が付いていたとしても涙、涙です。特にK-2SO。今までのドロイドで一番良かったよ!!初見でパッとしないなぁ~なんて思っちゃってゴメンね。そしてチアルート!フォース無くても超強い!!サブキャラとしては最強じゃないですか?もっと活躍が観たかった。チアルートというスピンオフのキャラクターのスピンオフができてもおかしくないです。ってかあったら観ます。
機敏に戦うダース・ベイダーが観れた事も嬉しかったです。大人気のキャラクターですけど、EP4~6では着ている甲冑?が重いのか何となく動きが鈍いのですよね。しかし今回はとても機敏でした。やっぱ強いわベイダー卿。入浴シーンもありますし、実は甲冑四六時中着たままではなかったという衝撃の事実が明かされます。
監督のギャレス・エドワーズ。「ゴジラ」好きで2014年版の監督やったり、今回の映画でも「7人の侍」のセリフ完コピしてたりと日本映画にも造詣の深い監督なのですが、4歳の頃にスター・ウォーズを観たのが映画監督を志した理由との事。現在41歳という年齢を考えると完全に後追い組なのですが、SW大好きな事が伺えます。デス・スターの脆弱性とか本人も気になってたんでしょうね、きっと。完璧なアンサーを持ってきました。EP4のオープニング・クロールにある「帝国の究極兵器に関する秘密の設計図を盗みだす事に成功した」という一文からこれだけ話を膨らませているのだから、きっと本人の中ではサイドストーリーに関する妄想がもっとあるはず!!これ一作で終わっちゃうのが残念です。
あくまで本編ありきでのスピンオフ作品群。これまでアニメや小説でしか描かれていなかった「カノン」(数あるSWの話で公式正史を「カノン」、非公式を「レジェンズ」と呼びます)の実写第一弾では、メインの本編と違って登場キャラクターが全員死んでしまいます。でも、こういった一人ひとりの歴史に名の残らない人物の活躍があるからこそ、EP4でルークがデス・スターを破壊する事が出来たと考えると感慨深い物があります。
賛否両論はあれど多くの人を「またスター・ウォーズEP4が観たい」という気持ちにさせた事で、スピンオフ作品としては大成功なのではないでしょうか?