劇場公開日 2016年4月9日

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「コメディとパロディの効いた作品」COP CAR コップ・カー aoironomeganeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5コメディとパロディの効いた作品

2020年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

サスペンスホラーを思わせるジャケットと解説だが、ほぼその要素はない。
家出したこども二人が、たまたまパトカーを見つけて、ゲーム感覚でそのまま乗り回していく。アメリカの広大さとのどかな風景が、この後の展開がどうなるのかハラハラさせていくが、そのハラハラも肩透かしなくらい陳腐で情けない大人が登場する。
登場人物も少なく、低予算映画であることは否めないし、ストーリーとして次の展開を予想してください!さて、どうなるでしょう?!系だけど、ものの見事にスかされる。
これを狙っているのならビンゴだし、たぶん監督のジョン・ワッツはそんな人でしょ。
それにしても、ケビン・ベーコンだから観たようなもんだけど、走り方にしても、慌てぶりにしてもコントにしか見えない。そこも全部含めてスかされているから、まんまとハマっているんでしょうね。

※「激突」のようなゾクゾクするサスペンスホラーという触れ込みと、「ミスティックリバー」のようなクールなケビン・ベーコンに期待して、この作品を観ようとしているのなら大きく期待から外れますのでやめておいた方がいいです。どこにも行くところがないくらいヒマなときに、たまにはこんなコメディ要素の強いパロディ映画でも観てみるのもいいかな、くらいの方なら良い90分になると思います。

aoironomegane