「なにが幸せか」ラスト・タンゴ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
なにが幸せか
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伝説のペアなのかな、タンゴダンサーのマリナ・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの出会いから現在までを描いてんの。
再現ドラマとインタビュー形式のドキュメンタリーが交互にきてね、インタビュー部分ではドラマで演じる俳優も話を聞いてんの。虚実の出し方が面白いね。
タンゴのことは解らないけど、観てるとキレがあって面白いんだよ。それ観てるだけでも満足。
でもね、フアンはいま娘さんと踊ってんのかな。この踊りが、駄目なんだよ。素人目にもはっきり駄目。
フアンは奥さんがいて「これ以上マリアと踊るなら私と別れて」みたいなこと言われてマリアとパートナーを解消すんの。それで奥さんも残ってくれたし、娘さんとも踊れるし、良かったかもね。でも踊りは駄目になってんだよ。
マリアはしんどいの。フアンに捨てられたようなもんだし。でも、今、フアンみたいなダンスは踊ってない。
「神様は何かを与えるときは何かを奪うな」と思ったね。マリアは芸術的な何かを手にしたけど、フアンは手放したんじゃないかな。
じゃあ「どっちになりたい?」って聞かれると解かんないね。物凄い苦しんで高みに行くのか、そこそこのところで良しとするのか。そんなことを考えながらみたよ。
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