「プレゼン上手」あまくない砂糖の話 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
プレゼン上手
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日本でも以前、コーラ一1缶には角砂糖が10個も入っていると騒がれ、子供の体に良くないと話題になりましたね。まさにタイトル通りのドキュメントです、重々しくならずに大事なことを伝える監督・主演のデイモン・ガモーさんはプレゼン上手ですね。
ガモーさんは付き合っていた彼女(後の奥さん)の影響で禁煙、自然食中心の健康的な生活をしていましたが2002年、友人と訪れたアボリジニ人が住むアーネムの村での健康被害の急増や赤ん坊に哺乳瓶でコーラを飲ませる母親を見てショックを受け、映画化を思いついたそうです。
WHOも糖類の過剰摂取は良くないと認め成人一日の摂取量をティースプーン6杯、25g未満に抑えるよう勧告を出していますが映画の豪州での許容量は40杯、160gと随分の量でした。多くの指摘にもかかわらず業界の趨勢は糖質ゼロを謳った人工甘味料に遷移しただけのようです。人工甘味料の方が遥かに危険との研究もあり楽観視はできませんね。
不衛生は論外ですが土壌や海洋汚染、添加物や遺伝子組み換えまで疑う時代に食の安全は保てるのか不安は増すばかりです。
まあ、脳が欲するものが体に良くないと言うのは皮肉ですね、あまり禁欲的になるのも問題ですが程度問題と言うことでしょう。内容的にはテレビでも十分でしょうが民放では無理でしょう、子供たちにも分かってもらえるよう見せ方にも工夫が見られます、ヒュー・ジャックマンさんも趣旨に賛同して一肌脱いでいました。押しつけがましい主張でもなく自らモルモットを買って出たガモーさんに拍手ですね。
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