劇場公開日 2016年12月23日

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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のレビュー・感想・評価

全133件中、101~120件目を表示

4.5最後までドキドキ、でも…

2017年1月15日
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日本では絶対に考えられない映画、アメリカも作れない、やはりイギリス映画ですね。
近未来にドローンがここまで進化するだろうことを見越しての、問題提起の映画です。

ヘレン・ミレン好きなので見に行きました。
いやー最初から最後まですごいサスペンス!心臓悪い人はどうかというぐらい、私はずっとドキドキしてました。
ヘレン・ミレンはこういう役がいいですよね。もともと好きになったのが、英国ドラマのプライム・サスペクトだったからかもしれませんが。

軍事作戦の遂行に際して、色々な立場からの意見がぶつかり合う様は、すごいと思います。軍隊でもないのに、こういう上司と部下の関係は日本ではあり得ないよなあと感じます。ここに、ヒューマニズムが入り込むわけですが、英国やアメリカの現実の軍隊でも、これはリアリティのあることなのでしょうか。(日本の軍隊では、太陽が西から昇っても、水が下から上に流れてもあり得ないと思います。)なにか軍人を美化して描かれてるのではないかという気がしてしまいました。戦争は必要悪であり、その結果人が死んでも、それは多くの同胞を救うためにはやむを得ないみたいな。こうして、戦争もやむを得ないということが意識の前提に押し込まれていくような気がします。

とてもよく組み立てられていて、最後まで目が離せない緊張感がありますし、そこで議論されることは、ここに登場する人たちの立場からは、とてもよく練られたものだと思います。
しかし、この外にある、自爆テロを行なっている組織にいる人たちは、絶対悪として描かれていて、それは自分たちの側の議論の重層性とは真逆に一面的にしか描けない。そこにやはり私は違和感ありありでした。なぜ彼らがあんなことをやるのか、自分の命を投げ出してまでして。
そこがない限り、絶対悪に対して最善の努力をしている軍隊に気持ちがひきづられて行きますよね。
特に現場にも行かずに遠くからコーヒー飲みながら民間人を巻き込むような作戦命令への批判に対して、5回も自爆テロの現場で死体処理したんだという軍人。これから起きることがわかっている自爆テロを阻止することは執念な訳です。納得しちゃいますよね。
しかしこの渾身の軍人の言葉で終わりにしないところに、私は救われました。

それにしても、やはりヘレン・ミレンいいですね。71歳か72歳らしいです。

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yanako

4.0ゲームの中の戦争

2017年1月14日
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鑑賞方法:映画館

空の中の目 ドローンによる遠隔による戦争 上役の責任のなすり合いと戦後の犯罪を問われない様にする確認などまさに現代 遠隔による戦争に男女の差がないのも今らしい。なかなか面白かった。

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大阪ぶたまん

4.5見ごたえ十二分

2017年1月14日
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これって新ゴジラの影響受けてんだろうか?会話劇パートが重厚。
久々にパンフレット買いました。

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maku1

4.0決断と選択

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

ドローン戦争の実態を極めてタイトに描いた傑作。
空を行く無人機ドローンはまだしも、ハチドリや甲虫タイプの小型ドローンには驚かされる。
物語はドローンをモニターを前にした攻撃側とテロリスト周辺の攻撃される側を行き来して展開する。しかし視点はタイトル通りあくまでモニターを前にした人びとにある。唯一バーカッド・アブディ扮する現地工作員のみが現場で体を張っている。彼がいなければ天空の目はまだ完全ではない点に少しホッとする。またこの天空の目もバッテリーが切れれば機能しない点にも。しかし人類はやがてこれらも克服して完全な天空の目を手にするのかもかも知れない。
攻撃する側は軍人と政治家。彼らの議論がスリリングに描かれ、映画的快楽に充ちている。議論としたのは決断を迫られているのはあくまで政治家で、軍人側はすでに選択を終えていて、その選択がいかに有効かをプレゼンするに過ぎない。右往左往して自ら責任を負わないのは政治家だ。ヘレン・ミレン、アラン・リックマンがプロの軍人を極めて高い説得力で演じている。ヘレン・ミレンが自分の部下の伍長バボー・シーセイに強いるある決断には戦慄する。ラストにアラン・リックマンが女性政務官の非難に対して発する言葉は強烈。
ある決断を迫られる伍長とアーロン・ポール、フィービー・フォックスのドローン操縦士は混乱の中にいる。ある意味この3人が我々観客と同じ目を持っている。だからこそこの3人に残ったであろう心の傷に思いをいたすことになる。
それが故にこの映画を手放しでは楽しめない。ヘレン・ミレンとアラン・リックマンが魅力的に描かれれば描かれるほど。この描き方で良いのか。
それほど重い内容です。

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Toshi

4.5非対称の戦争は無い

2017年1月12日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

難しい

映画では行われるテロの被害はパーセンテージで言い表される。

攻撃の被害想定もパーセンテージで言い表される。

しかし、それがもたらす結果のモラルとそれに伴う責任はパーセンテージでは言い表せない。これがポイントだと思う。

戦死者、戦傷者が出ない戦争で代わりに何が「失われる」のか?

この映画ではそれをかなりシビアに描いているために俳優の演技も相まって感情の行き場の無い重い印象を残した。

ドラマのカタルシスより「自分ならどうする?」と考えてしまうのだ。

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ko_iti

3.0今年最初からヘビー

2017年1月9日
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鑑賞方法:映画館

ヘビーな内容ですが、あの立場の人達が名も知れない一つの命をそれなりに重要に考えてる事に救われました。現実にもそうあって欲しいと思います。実際に操作している2人はこれが初陣みたいですが、段々と麻痺していったりするのだろう。
いい映画ですがキャストが地味過ぎるから単館上映なんですね。もったいない。
ラストは流れ上そうなるでしょうね。シンゴジラと比較する人多いけど全く似てないよね。

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マクラビン

4.5現代の戦争をわかりやすく

2017年1月7日
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いやんくん

5.0ジレンマに魅せられる

2017年1月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

ドローンを使ったミリタリーもの。人道的観点からの描き方、ハイテクが一方的な攻撃に介入している現実、小さな犠牲で大きな悲劇を防ぐという観点、それら予想通りの内容ではあったけれど、攻撃する際のジレンマなるものを巧みに表現していて、予想以上にハラハラドキドキさせられてしまった。
映像も、冒頭のタイトルバックからエンドロールに至るまで、非常に練られていてしかもカッコ良く、ずっと集中して見ていたように思う。
ヘレン・ミレンの軍人役が、正直、はまっていたのか違和感があるものだったのか判断がつかなかったけれど、個々の演技など問題にならないくらいに展開が面白くて、しかも戦争賛美にも平和主義にも偏ることができない現実的な問題をしっかりと提示しているような気がして、少なからず考えさせられるところがあった。
映画は終わっても、描かれている事柄には終わりが見えないというふうに捉えることができたので、なおさらこの作品を評価したくなってしまった。

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SH

4.5事件はテレビ会議で起きている

2017年1月3日
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Kj

2.5現代の戦争とは

2017年1月3日
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yookie

5.0今年1本目、満足。

2017年1月2日
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悲しい

怖い

ゴジラの閣僚達の会話のやり取りと構図が似てるな…と思いつつ、今の戦争ってこんな風になってるんだな、と。
一般市民が知らずに巻き込まれてしまう怖さ、遠隔操作の作戦遂行の怖さ、気軽に戦えちゃう怖さ、なんかいろいろ考えさせられた。
ラストがあまりにも理不尽な結末にショック。

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peanuts

5.0・・・

2017年1月2日
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鑑賞方法:映画館

3本目。
んー、面白いとか、素晴らしいとか等、言っちゃいけない気がする。
自分が、もしあの場にいたら、一生引きづると思う。
何でシャンテでしかやってないのか?
もっと沢山の人に観てもらう作品だと思う。

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ひで

4.0欺瞞に満ちた正義

2017年1月2日
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ぱんちょ

4.0正義とは…

2017年1月2日
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今日も世界のどこかでは同じような光景が見られているのだろうか。
映画の出来不出来の議論を飛び越えて、この作品のメッセージが強く心に響くのは、この作品の構成や演出が緻密で丁寧に作られているからこそ成し得るのだろう。
願わくはアラン・リックマンの演技を今後も観ていたかった。

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p13

4.0わかりやすい負の連鎖

2017年1月1日
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鑑賞方法:映画館

学生ローンから逃れたくて軍隊に入った若者がテレビゲームのように、テレビモニターをみながら人を殺す。より大勢を救うという大義の元に。その一回の攻撃で失われるものはテロリストの命だけではなく、周辺の一般市民の命を奪うことも避けられない。さらには攻撃をした、その攻撃を許した国々への一般市民の憎悪は増し、その憎悪はテロリストへの大きな追い風となる。こんなことが毎日毎日たくさんの国で起こっているのかも知れない。テロリストを、反社会的か集団から善良な市民をという目的のために、どこかの誰かの命を簡単に奪う権利が誰にあるのだろう。私たちは武力攻撃が平和を生み出さないということを、この映画を観て目を覚まし、学ぶべきなのではないかと考えさせられた。

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ゆうこ

3.5なかなか

2017年1月1日
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見ごたえありました。

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かん

4.0生命の重さ

2016年12月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

確実に失われる生命と、それを守るためにその後失われるかもしれない大勢の命を秤にかける。
それに個々の人間の自己防衛や面子が絡み、最後まで目を離せない展開が続く。

なぜ単館上映なのだろう。

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YSKJ

4.5緊張が続くなあ。年末最高の1本

2016年12月30日
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印象的なオープニングがらエンドクレジットまで「緊張し続ける」映画。素晴らしい。シンゴジラを楽しめた人はこの映画もそれ以上に楽しめるであろう。

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SUZUKI TOMONORI

4.0いい意味で裏切られた

2016年12月30日
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正直、予告編を見てもB級映画かな?って感じだったし、上映しているのが1映画館だけだったので、期待しないで見に行きました。
ところが、集中していてあっという間に終わってしまいました。
決定プロセスのところが、シンゴジラにちょっと出てました。

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Yamame

4.5ボタンひとつで…

2016年12月28日
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鑑賞方法:映画館

最初から最後まで手に汗握るストーリーで、まるで自分もその場いるような緊迫感を見事に描いていた。

自分はアンジェラの「テロが起こってもプロパガンダには勝てるはず、しかし、ここで少女もろとも”排除”したらば、彼らの勝利になる。」という言葉が強く印象に残っている。ここに現代の戦争の全てが語られていると思う。

無人のドローンで攻撃できるようになった現代の社会は今までとは一線を画す人道的な問題に直面しているのを改めて痛感した。平和な日本の青空とひと続きになった場所で行われているものかと思うと、残酷で悲しいものだと…

アラン・リックマンの遺作になるに相応しい傑作だった。

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BARCA!