エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのレビュー・感想・評価
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何も起こらない
大学入学前の3日間、本質的には何も起こらず、ただ馬鹿な日々。 アメリカ人には普通な日々なのかもしれないが、我々には眩しく思えてしまうのもたしか。しかしもう少しなにか引っかかりがないとなぁ…
大学に進学して野球部に入部した主人公ジェイクが個性溢れる野球部員達...
大学に進学して野球部に入部した主人公ジェイクが個性溢れる野球部員達とハチャメチャに過ごした新学期までの3日間の話。ちゃんとしたストーリーがあるわけではなく、1980年というある意味特異な時代を切り取ったスクラップブックみたいな映画で、時代考証がちゃんとしているので当時製作されたかのような映像の質感が印象的。
タイトルはヴァン・ヘイレンの曲タイトルに由来、膨大な量のサントラはどれも素晴らしいですが、当時中1だった私にはピンとこない曲が多く、前年の1979年を舞台に中学生が活躍する『Super 8 スーパーエイト』に比べると今一つしっくりこなかったのが正直な感想。やや年長の先輩達にとってはもっと楽しい映画ではないかと思いつつ、どちらの映画にも使われているザ・ナックの『マイ・シャローナ』はいつまで色褪せない永遠の名曲だと確信しました。
悪くはないけれど、まぁ。
ある数日間をただ追った感じの映画ってあるが、それはそれでまあいいかと思える場合と、思えない場合があり、この映画は、笑えるところや、好感もてる登場人物もいる割には、観た後にどうも、満足感低いのはなんでだろう? 期待しすぎたのかな、、、、 しっかし、よくもまあ遊ぶよ、この人たち。遊び方いっぱいあるもんだ、もっと体使って楽しむのがいいよなぁ、などとは思った。
俺たちには明日しかない
リチャードリンクレイターにしか撮れない映画。 バッドチューニングの続編として位置付けられそうだが、もはやドキュメントでしかないその捉え方はやはりBoyhoodを経たからこそであろうし、そう言う意味でも監督のキャリア集大成の結晶だと感じられた傑作だった。 事実、出演者全員が輝いていて、全員が主役だった。もっと言うと、この映画には映らなかったあいつもあの子も(もちろんサウンドマシーンのバーテンも)主役だ。誰に自身を投影させるか、あるいは客観的にあの野球部連中の日常を眺めるかはそれぞれに委ねられている。 映画的カタルシスが一切無い作品だが、刹那をありのままに切り取っているのだから当然だろう。 日常なんてこんなもんだし、これくらい最高だった。 僕らだってあの頃は。
作品の時代が自分とは合っていないので、懐かしさは無く古臭い印象。時...
作品の時代が自分とは合っていないので、懐かしさは無く古臭い印象。時代も国も違うとさすがに別世界の出来事に感じる。新しいスタート直前の微妙な時間に限定した設定は面白い。楽しい作品でした。
あの頃が甘酸っぱく蘇ります
リチャード・リンクレイター監督の最新作は、1980年代に大学生活を送った私には後悔と共に懐かしさが込み上げてくる。 少年と家族の12年間を描いた「6才のボクが、大人になるまで。」や、高校生活をコメディタッチで描いた「バッド・チューニング」、この2作とは直接的な繋がりはないけれど、本作はこれらの魂を受け継いだ続編だと思う。 映画は、野球推薦で大学に入学した主人公ジェイクが、新学期が始まる直前の3日間を野球部のチームメイトたちと、ナンパ、パーティ、お酒やドラッグでバカ騒ぎして過ごす様を青春のワクワク感や煌めきと共に描いていく。 そしてこの青春群像劇は、リンクレイター監督らしく、センスある当時のロック、パンク、ディスコ、ニューウェーブ、ヒップホップ等の名曲の数々で彩られている。 更には当時のファッションをはじめとした文化や風俗、特に日本でも当時流行ったものまで登場して、一気にあの頃が蘇る。 本作は、私たちのような年代には甘酸っぱさと共にノスタルジーを覚えるが、若い人たちには映画に出てくる金言のような台詞の数々、「死ぬ時に後悔するのは、やったことじゃない。やり残したことさ。」、「今を楽しめ。長くは続かないんだ」とか、「素敵じゃない?何かに情熱を注げるってこと」等は、今後の人生に示唆を与えてくれると思う。 傍から見れば、彼らの乱痴気騒ぎは若いなあ、バカだなあと思えるが、味気ない大学生活を送った私には青春を謳歌する彼らが眩しく感じられます。
終わることを知っているから始まる物語
時にこだわる男、リチャード・リンクレイター監督の新作は これまでとは違ったアプローチで、愛しさに溢れた作品でした。 ビフォアシリーズでは“時の経過”から、揺れ動く心の機微を。 6ボクでは“流れてゆく時”から、かけがえのない日々の煌めきを描いていたと思うのですが、 今回は“終わりのある時間” “新学期が始まるまで”の3日間のエピソードは、馬鹿丸出しww でも、終わりのあることを知っているから、思い切って出来る事や 終わりの先に待っている始まりへの不安や期待。 いつのまにか彼らの真剣な馬鹿騒ぎの一瞬一瞬が愛おしくなっていて… 画面にスーパーで挿入された〔数字〕に胸を締め付けられて泣かされたのは、初めての体験でした。 それぞれの個性が光るエンディングも必見( ^ω^ )
騙されちゃいけない
確かに青春を全力で生きている若者たちの話ではあるけれど、全く爽やかではない(笑) キャッチコピー「後悔するのは、やったことじゃない。やり残したことさ。」って、野球の事なのか!と思っていたら、「えーーー、それなの」と(汗) 出てくる背景や音楽的に50代世代が楽しめるんじゃないかな。 隣のおじさんは、ずっと笑ってた。
Samではなく、some !!
映画を観る前は、映画サイトやチラシなどをチラリと見て、監督とキャストで作品を選ぶ事が多いです。 なので、「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」のタイトルを見た時には、サムはSamだとばかり・・・。 (映画.comは映画を観終わってから、他の方のレビューも含め、じっくり見ます。) 監督は「スクール・オブ・ロック」や「6才のボクが大人になるまで」のリチャード・リンクレイターです。 今回も期待を裏切りませんでした。 80年代の音楽とファッションがどこか懐かしいです。 作品では、大学入学を3日後に控えた主人公たちが仲間たちと野球にお酒に女の子・・・と、結構無茶なことをしていますが、「今の自分」についてきちんと見つめていて、応援したくなります。 久しぶりに学生時代の仲間たちに会いたくなる映画に出会いました。
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