劇場公開日 2016年11月5日

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「あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい」エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に 神社エールさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい

2016年11月9日
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鑑賞方法:映画館

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リンクレイター作品はビフォアシリーズ、6才のボク~、バーニー、スクール・オブ・ロック観賞済。

最近70、80年代を舞台にした作品を色々と見ているからなのか、自分はまだ生まれていない時代の話で古臭く感じるはずなのに、主人公ジェイクと共に野球部の皆と過ごす三日間がエネルギッシュで、懐かしくて、いとおしくて、そして羨ましく感じられた。

観賞しつつ、なにがそんなに羨ましくさせるのかと考えていたけれど、それはアナログだからこそのface to faceな関係なんだと思う。

インターネットが発達し宅地開発や都市開発が行われた現代じゃ、何かをするのに人から教わる文化は廃れていくし、ディスコみたいなみんながハジける盛り場ももう無くなって、みんなで何かを共有することも少なくなった。
電話をしていても会って話したくなるし、仲間が喧嘩を始めればみんなで止めに入る、即興のイベントにもみんなで輪になって参加したり、今まで触れたことない物にも積極的に関わって楽しむ。
今の若者に必要なのは、そういうエネルギッシュになれる場な気がする。

劇中、人生を謳歌している人々のセリフは大学生活の事を語っている様でいて、人生における教訓だったり心構えで、もう青春時代を終えた自分にはこれからの人生色んな事が起きる中で、時たまふと思い出して見直したい人生のバイブル的な作品になった。

6才のボク~がこの作品に繋がり、この作品がビフォアシリーズへと繋がるってリンクレイター監督は言っていたけど、見終わってみると確かに各々の主人公はどこか芯の部分で繋がってる気がする。

神社エール