「全てをオシャレにするフランス映画の凄さ」ミモザの島に消えた母 まえじーさんの映画レビュー(感想・評価)
全てをオシャレにするフランス映画の凄さ
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幼少期に母が死んだ。
父も祖母(父方の)もその件に関して語ろうとしない。
兄は真実が知りたい。妹は「考え過ぎ。いい加減にして。」と怒る。
ここから家族がこじれはじめる。
兄は家族・親戚の団らんをぶち壊しながら、周りから頭がおかしくなったと思われながらも真実を知ろうとする。
結果、真実が分かった時、妹が果てしなくブチ切れる。兄が驚くほどに。
母の死因は時代を反映しているものだった。
兄アントワンの娘が抱えている問題を口にするシーン。
あの瞬間、母の死因がなんとなく想像できる。
時代に不幸が重なった死のきっかけ。
後半にドラマが詰まっていて、前半は兄中心の話のため少し退屈に感じる。
でもこの構成がいかにもフランス映画っぽい。
映画を通して、フランス女性の気の強さがとても表現されていた。
そしてサスペンスな要素があるのに何故かオシャレに見えるフランス映画。
日本で同じ内容でやってもこうは絶対ならない。フランス、恐るべし。
トータルして、フランス映画っぽいフランス映画だった。(私の中で)
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