「守れなかった足」ある戦争 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
守れなかった足
冒頭から問われるこの戦いに意味があるのかという疑問。しかし、PKOに参加しなければどうなっていたのかについて答えは持ち得ない。政治判断そのものへの疑問を投げかけるのは容易い。しかし、疑問だけ投げかけた結果、その政治判断を躊躇することが正しいことかわからない。
現実社会には正解が用意されておらず、その結果、多くのものが傷つく。主人公もしかり、主人公に通じて惨殺された一家もしかり、第6地区の住人もしかり。
それが現実に背負わされた運命であり、傷ついた者達には、慈悲を持って接したい。我々も皆、気まぐれな現実に隣り合わせになっている一員でしかないから。
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