「唯の感想にすぎず、適した言葉が見つからない。これほど悔しい作品はない。」ある戦争 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
唯の感想にすぎず、適した言葉が見つからない。これほど悔しい作品はない。
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『ある戦争』。いつもの戦争映画と思い、あまり期待してはいなかった。
民間人を敵(タリバン)から守り、人道支援のためにタリバン攻撃下にあるアフガニスタンへ、派兵された
デンマーク人クラウス。本国で無事を祈る家族、アフガンにいる父親の場面が殆ど交互に映し出される。
「とある」ことによって本国へ強制帰国されるのだが、そこで法廷裁判が待っている。
タリバンと戦うクラウスが指揮官であり、タリバンが攻撃したのではなく、民間人に向かって攻撃したのでは
という嫌疑がかかる。しっかり戦闘相手の確認をせず誤認ではなかったのか。その現場にいた仲間たち全て曖昧な
供述ばかり。最後は???。戦場では、いかに冷静でいられるか。何のために戦っているのか。
日常とは全く別で、異常であり閉塞感である戦場で、いかに正義を盾に戦えるのかを訴えている
秀逸な作品であった。
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