「大事なのは、他のマネをしないこと。あとは忍耐と辛抱よ」ブルゴーニュで会いましょう shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
大事なのは、他のマネをしないこと。あとは忍耐と辛抱よ
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映画「ブルゴーニュで会いましょう」(ジェローム・ル・メール監督)から。
ワイン評論家としてパリで活躍し、有名になっていた主人公が、
実家の老舗ワイナリー倒産の危機で自らがワイン作りをすることになる。
それはある意味、大きな賭けとも言える。
ワインの味がわかるから、ワイン作りができるとは限らない。
だけど面白いのは、素人だからこその発想が、可能性を拡げていくこと。
経験がモノを言う(はず)の世界で、新しいワイン作りの試行錯誤が、
周りの人をまきこみながら、展開される。
自然災害からブドウを守るために、畑にシートを被せるシーン。
誰もが想像もしなかった行動で周辺の関係者を驚かせながら、
結局は、何も知らない浅知恵で失敗に終わるが、主人公はへこたれない。
心配して近づく女性に「ガンジーの言葉を(知ってる)?」と彼は訊ね、
「いくつかは・・」と答えた彼女に、この言葉を紹介する。
「最初は無視、次に笑われ、最後はマネされる」
新しいことに取り組もうとする人にとって、とても大切な教え。
そしてまた、これこそもう一つ、この作品に流れる考え方だと感じた。
いつの世も、どの分野でも同じことが繰り返される。
隣のワイン畑で40年間最高のワインを作り続けている女主人の言葉は
さらに成功する秘訣をこう付け足している。
「大事なのは、他のマネをしないこと。あとは忍耐と辛抱よ」
「最初は無視、次に笑われけれど、他のマネをせず、
忍耐と辛抱でやり続ければ、最後はマネされることになる」
だからこそ、新しいことへのチャレンジは面白いのかもなぁ。
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