ザ・フラッシュのレビュー・感想・評価
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これが最後かもだけどジャスティス・リーグの面々が元気そうでホッとした。
文句から先に書くと、いくらなんでもクライマックスの戦いをただだだっぴろい平原みたいな場所に設定するのは、DC系に多いとはいえ、さすがに手抜きに見えてきた。マルチバースやタイムトラベルのルールはかなりザルに思えるが、それは勢いで楽しませてくれるなら構わない。むしろ鳴り物入りで登場したスーパーガールが残念な扱いだったり、ちょっとキャラが変わったマイケル・キートンのブルース・ウェインがティム・バートンのブルース・ウェインには思えず、じゃあなんでキートン呼んだよ?ってなったり、ブランドン・ラウスとかちゃんと出してくれないのにニコケイのバットマン出すのは、オタク向けのイースターエッグにしかなってなくない?って思ったり、総じてファンサービスなのか雑なのかがよくわからない。
いいところとしては、劇中の演技に限って言えばエズラ・ミラーの一人二役はとてもよかったし、キートンもサッシャも、ほかのキャストもおしなべて良い。あとこちらの現実世界ではしゃっきりしなかったジャスティ・リーグの面々が、劇中ではちゃんと活動を続けていたこともホッとした。まあそれもこれも今後どうなるんだって話ですが、そっちは経過を見守るしかないんで、散らかして散らかしてムリやりまとめたふうにするのはそろそろ打ち止めにしてただきたいです。
タイトルなし
久々のDCEUシリーズ初期作品との関連が強い作品だったが、変な重さも無いし内容も解りやすい。主人公周りはコミカルだが、他のヒーロー達が魅力的で感動有り、迫力満点のバトル、変化した世界の小ネタも満載で楽しく、なかなかの良作だと思った。
同じ役者が演じる現在と過去のフラッシュが手を合わせて活躍する作品なのだが、最近の作品なら当たり前なんだけれど、映像的な違和感は全く無かったし、全く違った人生を送った事で全く違う性格に育った人物を演じ分けているのは凄い。
ただ、そんな事よりもバットマンがベン・アフレック版、マイケル・キートン版共に滅茶苦茶カッコいい。これだけでも観る価値が有る作品。モジャモジャ髭なんかを剃ってサッパリしたマイケル・キートンの素顔が映った時には少し目頭が熱くなった。
スーパーガールも素晴らしく、クールでキュートな顔立ちが何とも言えない。先と同じ事を書いてしまうが、これだけでも観る価値が有る。それだけに彼女が生存するルートが無い事は悲しい。シリーズ的にも、コレっきりっぽく勿体ない。
とにかくフラッシュ以外のヒーローが滅茶苦茶良くて、フラッシュ1人、と言うか2人が足を引っ張っている感じ。スピードが売りのヒーローなのに止まった世界で歩いているだけとスピード感も出せていない。
自分的には面白いところと面白くないところの落差が激しく評価が悩ましい作品だった。作品のテーマだから変えられないんだろうけれど、滅茶苦茶ワクワクさせてくれた戦いの結末が敗北で終わってしまう事も辛い。結末を変えようと何十年も孤独にもがき続けた老人フラッシュの気持ちがよく分かる。
DCEU次回作以降に出てくるのかは知らないが、ジョージ・クルーニー版バットマンの活躍を、もう1度観てみたい。
いともたやすく行われるえげつない行為。 その昔、ヒロインを復活させるために時間を巻き戻したヒーローがいたんですが…。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」の第13作。
『バットマン』シリーズ(1989-1997)をはじめとする過去のDC映画とのクロスオーバー作品でもある。
世界最速のヒーロー“フラッシュ“は時間の壁を突破しタイムトラベルを可能にする能力に目覚める。その力を使い過去を改変し、少年時代に殺された母親を救うのだが、それが思いも寄らぬ事態を引き起こしてしまう…。
○キャスト(DCEU)
バリー・アレン/フラッシュ…エズラ・ミラー。
ブルース・ウェイン/バットマン…ベン・アフレック。
ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン…ガル・ガドット。
アーサー・カリー/アクアマン…ジェイソン・モモア。
〈ティム・バートン版『バットマン』シリーズ(1989-1992)から〉
ブルース・ウェイン/バットマン…マイケル・キートン。
〈『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997)から〉
ブルース・ウェイン/バットマン…ジョージ・クルーニー。
別次元のスーパーマンを演じるのは『キック・アス』『スパイダーマン:スパイダーバース』の、オスカー俳優ニコラス・ケイジ。
ジェームズ・ガン監督による新生DCユニバースの始まりが近づく中、DCEUの事実上の最終回である本作を鑑賞。
世界最速を自負するフラッシュだが、映画化実現までには紆余曲折の道のりがあった。
フラッシュの映画化は1980年代から動き続けており、それがようやく現実味を帯びたのはDCEUというフランチャイズが誕生してからの事である。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で初登場したフラッシュ。彼を主人公にした単独作は、当初は2018年の公開が予定されていた。監督に指名されたのはジェームズ・ワンだったのだが、彼にはフラッシュかアクアマンかという選択肢が与えられており、結局はアクアマンの映画化を選ぶ。こうして『アクアマン』(2018)が先に公開され、『ザ・フラッシュ』は後回しとなった。
ジェームズ・ワンの後釜として考えられたのは、『LEGOムービー』(2014)のフィル・ロード&クリストファー・ミラー。『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)の製作を務めるなど、DC作品に馴染みの深い彼らだが、最終的には『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)の監督を選んだため、彼らの監督就任は実現しなかった(結局2人は『ハン・ソロ』の監督を降板してしまうのだが…)。
製作でまごついているうちに、エズラ・ミラーは『ファンタスティック・ビースト』シリーズ(2016-2022)への出演が決定。そのため、『ザ・フラッシュ』の撮影は2019年以降へと持ち越しとなってしまう。
その間に『IT/イット』シリーズ(2017-2019)のアンディ・ムスキエティが監督に就任したり脚本が完成したりマイケル・キートンの参加が決定したりといった進展があり、ついに2021年に撮影が開始。運悪くコロナウィルスのパンデミックと鉢合わせてしまったが、何とか作品を完成にまでこぎつける。
しかし、ここでまたトラブルが。2022年、エズラ・ミラーが暴行、窃盗、不法侵入、グルーミングなど、様々な罪状で逮捕されてしまう。元々お騒がせ俳優の側面はあったが、今回はその限度を遥かに超えており、司法取引により懲役刑は免れたものの、1年間の保護観察処分が下された。
この件を受け、ワーナーは3つの選択肢を迫られた。
①このまま予定通り公開する。
②エズラ・ミラーの出演シーンを代役で取り直す。
③映画自体をお蔵入りにする。
結果としては①が選ばれ、映画は公開されたのだが、大々的なプロモーションを展開する事は出来ず、興行成績は惨敗。スタジオへ約2億ドルの損害を与えるという、スーパーヒーロー映画史に残る大赤字映画となってしまった。
苦節数十年、悲願の映画化だったはずなのに何故こんな事になってしまったのか。あの時、ジェームズ・ワンがアクアマンを選ばなければ…。ロード&ミラーがハン・ソロを選ばなければ…。コロナが流行しなければ…。というか、そもそもエズラ・ミラーが暴走しなければ…。本作の制作過程のゴタゴタは、あたかも映画の内容とリンクしているようである。もしかしたらフラッシュが過去を改変した事により出来た歪が、ここに影響を及ぼしたのかも知れない。
興行成績はともかく、批評的には賛否両論を受けた。確かにこの内容は賛否が分かれるというか、良いところと悪いところがはっきりしている映画だと思う。
まずひとつ間違いなく言えるのは、主演を務めたエズラ・ミラーの演技力が素晴らしい!✨
本作はエズラ・ミラーでなければ成立しない作品である。だって主人公、相棒、そしてラスボスまで全部エズラが演じてんだもん。そりゃ代役立てて取り直すなんて不可能だわこれ。
凄まじいのは映画の大部分がエズラの一人二役によって進行しているという点。非モテ童貞な今バリーと、バカチャラ男な若バリー。まるで正反対の人物を違和感なく演じ切っており、何も知らない人が観たら、「この役者さん双子?」なんて思うのではないだろうか。
例えば『スーパーマンⅢ/電子の要塞』(1983)ではクリストファー・リーヴが善と悪のスーパーマンを演じ、その対決が見どころだった訳だが、それはあくまでも映画のほんの一部分に過ぎなかった。今作はそれとは全く違う。
作品はエズラ・ミラーの独擅場と化しており、もちろんそれは映像技術の革新がなければ成り立たない事ではあるのだが、それ以上に彼の圧倒的な演技力とスター性、チャームがなし得た偉業であるという事は強調しておかなければならない。
そしてもう一点、マイケル・キートンのバットマンリターンについて触れないわけには行かない。
『バットマン リターンズ』(1992)から約30年の時を経て復活したキートン版バットマン。バットスーツを着込んで登場した彼を見た時の「うぉっ…!ホンモノのバットマンだ…!!」という感動は何物にも変え難い。
正直言うと、若い頃のキートンはどうしたってブルース・ウェインには見えず、特に『1』(1989)を初めて観た時なんかはかなり拒否反応を示してしまったのだが、年齢を重ねた事によりその部分がスッキリ解消された。今の彼はどこからどう見てもバットマン。そしてブルース・ウェインである。もうフラッシュとかどうでもいいからキートン版バットマンの続きを今すぐ観させてくれぃ!なんて思ってしまった。
今回、ベンアフも頑張ってアクションをこなしていたが、彼がどれだけ良い演技をしようが結局はキートンバッツ登場へのお膳立てというか下拵えになってしまう。そう言う意味では冒頭のシークエンスはものすごく贅沢かつ残酷である。あのベンアフを噛ませ犬として使ってんだもんね。
まぁ今回ばっかりは仕方ない。ベン・アフレックにはグッと涙を呑んでいただきたい。
エズラの演技とキートンバッツ復活については両手を挙げてサイコー!と叫びたいが、後半の展開については正直かなり不満を持っている。
今作は、過去のDC作品とのクロスオーバー要素を持ついわばお祭り映画である。冒頭から中盤にかけてはそういったお祭りの高揚感というか、陽性な楽しさが感じられる。バカ丸出しの若バリーのコミカルさが物語を引っ張り、ノーラン版以降のリアルでシリアスな路線ではなく、90年代を彷彿とさせるコミック然としたバットマンワールドが映画に色を添える。
また、腕の傷を自ら縫いながらニヤリと笑うキートンバッツなど、映画全体に「よっしゃ!やったるぜ感」が漂っており、ゾッド将軍との最終決戦に向けてどんどんテンションが高まってゆく。
しかし…。いざ決戦が始まるとバッツ軍団はどんどん劣勢に。あっスーパーガール死んじゃった…。えっバットマンまで…。へ?これって負けイベントだったの…。
パワーを利己的な目的で使った事により、世界が大変な事になる。人の生き死にを勝手に修正したらいけないんやでー、という事を表すため、ヒーローがジリ貧になってゆく様を描いたのだろうが、前述したようにこれはお祭り映画。そんなボロボロの状態より、ヒーローたちが悪を爽快に打ち破る様が見たかったし、それを見せるべきだと思う。お祭りに全振りした『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)を見習えと言いたい。誰も人類滅亡エンドなんて見たくないんだよね。
あと、『スター・ウォーズ』もそうだが、往年のヒーローを復活させておいてそれをわざわざ殺すって、それ本当にファンサービスになってるのか?殺すくらいなら登場させるなよ!と個人的には思うのだけど。
後半陰気くさくなるという事で言うと、満を持して登場したスーパーガールの描き方についても問題があると思う。
パツパツタイツのコスチュームはエチチで良かったが、「希望」と「優しさ」と「思いやり」の象徴であるスーパーガールをあんな陰気なキャラにする必要があったのか?
また、彼女の活躍シーンの少なさについても不満が残る。ただ殺される為だけに出てきたみたいなもんじゃん。これにはストーリーの都合に合わせてキャラクターを弄んでいるような薄ら寒さを感じる。別に彼女がゾッドを倒してハッピーエンドでも全然よかったのにねぇ。
タイムトラベルやマルチバースの細かい設定に関しては、考えれば考えるほど頭が痛くなってくるのでここでは置いておきたい。
ただ、今バリーと若バリーが居ることを考えると、過去に戻ると元の時間軸の自分と過去の時間軸の自分の2人が存在するというのが基本ルールであるはず。終盤、バッツとスーパーガールの運命を変えるために過去に戻るが、その時は別に分裂していなかったよね。これは一体…とか、もうこういう事は考えないでおく。
フラッシュが過去を改変したせいで新たな時間軸が生まれた訳だが、じゃああのクリストファー・リーヴバースやニコラス・ケイジバースもフラッシュが原因なの…?とかそう言う事も考えない。「マルチバースの事はよくわかっていない」ってライバル会社の某魔術師も言っていたし、考えても仕方がない。
このタイムトラベル描写はなかなかフレッシュで、停止した時間が球形の時間軸の中に並列的に存在しているという映像はまるで「ジョジョ」のスタンドのようで新しさを感じた。
ただ、CGで過去にDC作品に出演した俳優たちを再現すると言うのはいかがなものか。ジョージ・リーヴスやクリストファー・リーヴなど、今は亡き名優たちの姿に涙した人もいるかも知れないが、それ作り物だから。CGで偽物作って「往年のスターにカメオ出演してもらいました!」って、別にそんなん見たくない。
それならテレンス・スタンプとかヘレン・スレイターとかダニー・デヴィートとかハル・ベリーとかミシェル・ファイファーとかジム・キャリーとかアーノルド・シュワルツェネッガーとか…。現役俳優の生の出演の方が100万倍嬉しいぞ。
エンディングのジョージ・クルーニー登場には驚いた。昔はバットマンを演じた事をめちゃくちゃ後悔していたのに。人は変わるものである。
ただ、このエンディングもよく考えるとモヤる。ベン・アフレックの存在が消されてしまったんですが…。キートンの噛ませ犬にさせられた挙句、いなかった事にされてしまうベンアフ。彼何か悪い事しましたっ!?
序盤〜中盤にかけてのコメディは良かったが、終盤からのシリアス展開で目に見えて失速。実に勿体ない作品だった。
「人の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」という「ブラック・ジャック」の名言みたいなメッセージにはなるほどと思いつつ、確かDCにはヒロインを蘇らせるため時間を巻き戻したヒーローがいましたよね…。今回、その人が「大変だねー」みたいな感じで別次元からひょっこり覗いてたけど、あんたも同じ事してるからね!?
…という訳で、今夏公開予定の新作『スーパーマン』楽しみにしてまーす。
完全にノー・ウェイ・ホーム
DCシリーズなので観て観たら、またマルチバース!
もうウンザリ!こればっかり!辟易とする!
これやられちゃうと、もう、なんでもアリじゃん?!
そして内容も「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のパクリ
マイケル・キートン版「バットマン」が出てくるという・・・
俺等リアルタイム世代には感涙モノだが、
現役を引退していたのに、何十年振りに復活して
前と同じように活躍できるのは説得力に欠ける
最後なんてもう何度も時間を戻したり滅茶苦茶で、本当に酷いと思う。
今後、マルチバースは封印してほしい!
悲しい
なんだかんだ「マン・オブ・スティール」が初めて見たヒーロー映画だったので、今作でDCEUの幕切れとなるのは悲しい😢
近場の映画館に来なくて、アマプラ待ちでしたが、ちゃんと見れて良かったです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公役が変わってる!みたいな、ちょっとした変化が起きてしまうのが面白かったです。が、許せんことがあります!
スーパーガールの扱い!!
強そうなのに、すごく可哀想でした。若フラッシュが繰り返し続けて生まれた「無限」が、今までやり直してきた中で、スーパーガールは何回殺されたんだ…
とはいえ、面白くないわけじゃなく、続いてきた歴史に相応しい、敬意をもった終わり方でした。
さいごにアクアマンでたのよかった。これでヘンリー・カヴィルとサイボーグいがいはでれたね
2時間半はちょっと長過ぎかな
DCコミックスのスーパーヒーロー、ジャスティス・リーグの一員、フラッシュが母や無実の父を助けるため過去に戻るお話。スーパーヒーローの中でフラッシュは速く走れるだけだから、地味な存在に思えます。高速移動でタイムトラベル可能とは出来過ぎの感、おまけに過去に戻って18歳の自分との二人のフラッシュというのも、なんとなく辻褄が合わない気がします。雷によって超能力ということですが、おじさんにはフランケンシュタインもどきに思えます。
スーパーマンのいとこのスーパーガールは初めて知りました、フラッシュより彼女が主役の映画の方が興味深い、何度も殺さないで欲しかった。面白いことは面白いが2時間半はちょっと長過ぎの感・・。
時空を駆け抜ける!世界が変わっていく!
いや〜、何度見ても面白い。
冒頭の病院崩壊のアクションからすっかり釘付けです。ユーモアを盛り込んで、コミカルに展開していくところも最高!
ストーリーも最近流行りのマルチバース?2人のフラッシュが大活躍です。
敵は「スーパーマン」でお馴染みの、あのゾッド将軍。
そこにバットマンとスーパーガールが絡んできて・・・
ホンっと楽しませてもらいました。
重めのドラマにアクション満載。適度なユーモアを交えながらも、熱い血潮がたぎってくる。まさにヒーロー映画の王道を見たって感じの一本でした。
【ネタバレ】
マイケル・キートンのバットマンだけでもウキウキだったのに、まさか、ジョージ・クルーニーまで出てくるとは・・・
大人の事情の垣根を越えたコラボ、「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」で感動していたところですが、まさかDCでも、行われたのはホンッと驚きです。
コロナ以降、映画業界自体が手を取り合って盛り上げようとする気持ちなんですかね。往年の映画ファンにとっては嬉しい限りです。
おまけに本作では、数々のスーパーマンの映像(ニコラス・ケイジまでいたのはビックリ)も見れて、ホンッと盛り沢山で楽しませてもらいました。
でも、現代のバットマンがベン・アフレックからジョージ・クルーニーに変わっていたことで、歴史が変わったってことですかね。「X-MEN フューチャー&パスト」で、歴史が書き換えられたのと同じ?
オマケ映像でアクアマンが登場して、彼が変わりないことを示していましたが、この作品の後の「アクアマン/失われた王国」でDCEUが一旦終了ってのも、なんか感慨深いものがあります。
ただね、一つのストーリーとして、本作で登場するキートン版バットマンとスーパーガール・・・
結局、負けちゃうんですよね。こんな解決で良いのかな? 最後は勝つってのが、ヒーローものの定番だと思うんだけど・・・
これはこれで面白いから許せちゃうけどね。
このおわりかたは、、、
フラッシュのキャラに好感を持ちました、バディ物としても掛け合いが面白かったです。展開がトントン進むので長いとは感じましたが、ストレスにはならずにもっと掛け合いをみたいと思いました。
じいじバットマンもかっこよかったし、スーパーガールも可愛かった。
ただ、それだけに最後の展開は辛い
わかりやすく言えばドラえもんのび太の魔界大冒険でもしもボックスを使って、はいおしま~いのノリ
残されたあの世界の人は?って悲しくなりました
とはいえ映画自体のテーマが過去を受け入れる事なのかと思うので、これはこれで有りなのでしょうけど、登場人物への愛着が湧きすぎてしまいましたのでこのような感想になってしまいました。
しかし
前向きな終わり方、なんとも可愛いエンドロールでスッキリと気分を変えることも出来ました。
ドラマ版「ザ・フラッシュ」を1~8シーズン170話を観てから、映画版を観ました
過去に観た作品です。
間違えてドラマ版の「ザ・フラッシュ」を観ることになり
数か月かけて配信中の1~8シーズン170話を観てから
こちらを観ることにしました。
「ジャスティス・リーグ」では少しだけ出演していたフラッシュ。
軽いノリのフラッシュだなぁ~とその時は思いました。
やはりテレビドラマ版のグラント・ガスティン演じる
バリー・アレン(フラッシュ)とは全然違います。
クロスオーバーストーリーでエズラ版フラッシュと
グラント版フラッシュが同時共演した事があり
これを観た瞬間「うおっ!」ってなりました。
グラントのフラッシュは空気がやや読めず、
先を突っ走ってしまうフラッシュでしたが
エズラ・ミラー演じるフラッシュは子供っぽくてややチャラい感じ。
グラント版フラッシュよりもマッチョで胸毛フサフサでした(笑)
バリーが少年のころに母親が殺され、父親が殺人罪として収監されているところ
過去に戻って両親の悲劇の過去を変えようと奔走するところなど
基本的なところは同じ、ヒロインのアイリス、
そしてジャスティス・リーグのメンバーも出てきます。
過去に戻った時に出てきた年老いたブルース・ウェイン。
彼は再びバットマンになりますが、
その時にマイケル・キートンだという事に気づきました!
自分の中ではバットマン=マイケル・キートンなんですよね。
そして、「マン・オブ・スティール」で「侵略者」として出てきた
クリプトン星のゾッド将軍と部下の女戦士が同じキャストとして出演!
いろいろな場面でクロスしている作品です。
過去のバリーと未来のバリーが一緒に戦うなんて全く思っていなかったです。
タイムパラドックスが起きないの?と思ってしまいましたが。
バットマンとスーパーガールを生き返らせようと
何度も18歳のバリーが過去を変えようとするが2人は生き返らず、
やがてダークフラッシュになってしまいます。
これはテレビ版のサビター(=未来のバリー・アレン)と同じ感じでしたね。
いろいろな意味でうわ~!!となった映画でした。
見てて楽しい
マルチバースの表現も俳優陣も新旧華やかで「映画を見ているなー」という感じでおもしろい。DCの硬派さにMARVELのカジュアルさが入り込んだような「柔軟な硬派」って感じ。人物や動物のCGに作り込んだCG感が残っていて、もうちょっとなんとかなったかなーって気はするけど、セットにお金かけた分の皺寄せとして許容範囲。映像特典のバットマンケイブのセットは圧巻。バットマンって愛されてるんだなーという印象。次回作も期待!
マルチバースは流行り?
歴代のヒーローたちに会えるのはすごく嬉しい。
特にクリストファー・リーブが出たときは涙出そうだった。
自分、あのスーパーマンが大好きでした。
マイケル・キートンもジョージ、クルーニーも嬉しかった。
話の内容はわかるが、マルチバースで片付けるのは理解できない。以前に漫画で御法度とされた あ〜夢だった の落ちにしかみえない。なので減点。
重い話を軽く描く
マルチバースはヒーロー物で流行なの?
タイムスリップと並行世界が多すぎで新鮮味はないけどまあ面白かった。
フラッシュはジャスティスリーグで見ただけなのでよくわからないんだけど、
彼の能力は早く移動できるってだけじゃないの?
高速で動くことで赤ちゃんは助けられないと思うんだけどな、、
それとも時間がゆっくりになるのか?その辺がはっきりしなくてなんかモヤっとしたまま観ちゃったけど。
まあ、それは置いておいて、
母親を助けるために過去に戻ったが、結局世界滅亡に導くことになり
母親を自らの判断で殺す選択をしなければならないバリーは本来であれば正気を保てないほどの決断をするわけだが、どうも話の全体のノリが軽くその重要性がイマイチ伝わってこない。
また、それにより世界を救うため自らマルチバースさえも破壊する怪物となり輪をかけて
悲しい物語になっているはずだがその辺もなんともサラッと話が流された感じになってた。
で、これってアベンジャーズでドクター・ストレンジは数千万回だか挑戦して無敵の怪物に立ち向かったエピソードと逆で諦めてしまったパターンだけどヒーローとしてはどちらが正しかったのか?
さらに設定もなんだかスパイダーマンやドクター・ストレンジとも被っててなんともかんとも。
フラッシュのやった事はいくつかの並行世界を滅亡させてしまうわけで、
最初の世界に戻るわけではないので、フラッシュが戻った世界にもう一人の
自分が居ないとおかしいんだけどね、、ネタとしては面白いんだけど、
エブエブ同様主人公がマルチバースで多くの人間を犠牲にしていることが
描いていないのが軽さ全開なのが受け入れにくいかな。
とは言え人間バリーとしてはやってしまうであろうなと思ったので、
そう言う立場の人間の気持ちはわかるけどさ。
アメコミ映画の最先端を観た!!
出だしのジャスティスリーグ共闘で期待が高まりました。過去に戻って解決というと、安直だろといつも思うのですが、マーベルのエンドゲームより遥かに、一筋縄ではいかない手強さがあって良かったです。人生あるあるの、あの時ああすれば良かったという幻想を打ち砕いてくれる、良いストーリーだと思います。向こうの世界でのラストは観念的で、敵の軍団がどうなったのか良く分からなかったです。戦闘シーンの、スピード感と浮遊感溢れるカメラワークは、類似作品の中では随一だと思います。キャスト欄がネタバレになっています。多分本作しか出ないだろうに、カーラ弱すぎないですか。
劇場案件、だったかも
「ジャスティスリーグ」のメンバー、フラッシュ。
稲妻のようにピュンピュン走るのが面白いな、程度でした。
予備知識なく見たら、結構面白かったんです。
面白かった・興味深かった点
①時空を越えると、どうなるか。
・母の死を防ぐことや父の無実を証明することが。
フラッシュの時空を超えた活動に。
→過去を変えるとどうなるのか。その答えが新鮮。
②バットマン好きにはたまらない
・配役がめちゃくちゃ、ツボる。見たことある人なら。
③ちょっとコミカルなところ
・真面目なようでいて、ちょっとクスっと
約2時間半だけど、展開も飽きさせないので。
あっという間でした。劇場でもよかったなあ・・・。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「心の傷があるから、今がある」
タイトルなし(ネタバレ)
タイトルが出そうで出ない冒頭のスピードスケーターの様なポーズが良くて、後で能力を失った時の伏線になってて笑える。普通の服で走ると摩擦で服が燃えるのは納得。
色々とあるが、元々は母親を助けるのが目的の話で、主人公は《フラッシュ》ではなくて《バリー・アレン》だ。
そのエズラ・ミラーの二人分の演技が良くて、バリーは途中から2人の役者が演じてる?と錯覚する位にスムーズ。最近のやたらと顔がパカパカ開く(『ブラック・パンサー』、『アントマン』シリーズの様なヒーローの仮面と役者の表情を出す)演出がほとんど無いのも良かった。
結果母親は助けられず、父親を助ける事になるがしっかりと感動シーンはある。
公開当時に劇場で字幕版で鑑賞。今回2回目は吹き替え版で鑑賞。
DCユニバース、初の大成功!
「ザ・フラッシュ」については、とにかく面白いっていうことしか伝えられないよね。予告を観た時から面白そうだと思ってたけど、こんなに面白いと思わなかったよね!
今まで観てきたアメコミ系映画の中でも、ベスト5には入る面白さ。
何だよ、DC面白い映画作れるじゃん!
それもこれも、必要なことは映画の中で最低限ちゃんと説明される構図になっているからだ。オープニングミッションの中に①フラッシュがジャスティス・リーグに所属していること②世間でもそれが認知されていること③ジャスティス・リーグの他のメンバー④フラッシュの能力や能力の副作用⑤フラッシュことバリー・アレンの性格、という「映画を観る上で把握してなきゃならないこと」がきっちり入っている。
多分、過去の作品を観ずにいきなり「ザ・フラッシュ」だけ観ても置いてけぼりにされずに済むだろうと思う。
性格や立ち位置も相まって、元々フラッシュは他の作品でも割とコミカルなキャラクター。それを十分活かした「本人は真面目にやってるけど、何だかちょっとシリアスに乗れない」感じが絶妙に面白い。
母を死の運命から救い出す為、過去を変えてしまったバリー。元の時間軸に戻るはずが、過去のある地点に弾き出されたことで、同じ世界に自分が2人。
歴史通り過去の自分に能力を与えようとして、自分自身は能力のない「単なる未来から来た人」になっちゃう展開も面白いし、能力目覚めたてのヤング・バリーに翻弄されるのも面白い。
倒したはずのゾッド将軍から世界を救う為、普通のスーパーヒーロー物なら主人公がゾッド将軍と戦うことになるんだろうけど、今のバリーは知識はあってもただの人。戦う手札を揃えようと必死にジャスティス・リーグのメンバーを探さなきゃいけないのがフラッシュらしい「シリアスに乗りきれない」感じ。
ワンダーウーマンは手掛かりさえなく、アクアマンは生まれてない。バットマンだけは謎の存在ながらも一応みんな知っていて、何とか訪ねたブルース・ウェインは別人。いや〜、これどうするよ?の連発だし、状況に翻弄されるバリーがいちいち面白いのである。
作品は「ザ・フラッシュ」だけど、実質バットマン映画とも言えなくない。現在パートでバットマンを演じたベン・アフレックは今回が最後のバットマンらしく、だからなのかオープニングミッションでの活躍っぷりが凄いし、過去のバットマンは初代を演じたマイケル・キートンで、もうそれだけで映画ファン的に胸熱!
そもそも予告で「I'm BATMAN」って言ってるマイケル・キートン観たからこそ「ザ・フラッシュ」観に来たわけだからね!
過去のバットマンもオープニングに負けず劣らず、ド派手にバットウィングを登場させ、ヤング・バリーと同時に「マジか、かっけぇ」と心躍らせてくれるのだ!
他にも元々普通の人間であるバットマンが爆弾を駆使して異星人と戦うあたりが、「ジャスティス・リーグ」では完全に足手まといだったバットマンとは一線を画す出来映え。そうだよ、こういうバットマンが観たかったんだよ?!しつこいようだがやれば出来るじゃないかDCめ!
話をフラッシュに戻すと、改変してしまった世界はある時点で過去すらも書き換わり、違う世界として分岐してしまっている。その因果はもはや平行世界ではなく、色々な方向に絡み合うマルチバース。
母を助けたい、母の生きている世界を助けたいというバリーの思いとは裏腹に、その願いが足枷となりあらゆる世界が衝突し消滅しようとしている現実。
2人のバットマンが口にする「過去の傷があるから今の自分がある」という言葉、それを受け入れ、母のいない世界を受け入れたバリーに思わずホロリときてしまった…。
いつもコミカルなくせにズルい!
殆どの過去を変えず、たった1つ、トマト缶の位置だけを変えて父の無実を証明することだけは出来たバリー。相変わらずちょっと変人で友達いなそうなバリーに、これでビタースイートなハッピーエンドかな、というところで、現れたブルース・ウェインはまさかのジョージ・クルーニーですよ!
「元に戻ったんじゃないのかよ!」っていうね。今後のジャスティス・リーグってどうなんのよ?!と思いつつも、久々に観たジョージ・クルーニーがメチャメチャカッコいいからどうでも良くなっちゃった(笑)。仕立ての良いスーツで出てくるだけで「マジか、かっけぇ」なんだから困っちゃうよね。
何かほとんどバットマンの話しかしてないが、やっとDCがやりたかったユニバースの成功例を観られた気がする。マルチバースの中でスーパーマンになれたニコラス・ケイジも満足しているじゃなかろうか。
おまけにちょっとだけジェイソン・モモアも出てきたし、初めてDCの次回作が楽しみになったぜ。
DCも久しぶりに見ようかなという気にさせられる
スパイダーバース2の投稿参照。
最初のベビーシャワーのシーンは掴みとして良過ぎる。
バットマンのパスタを使ったマルチバースの話が分かりやすい。
タイムスリップの件は勢いで押し切ってる感があるが許せてしまう。
ギャグなどの緩急もいい。
アメコミの中ではだいぶ当たりの方の作品なのでは?
エズラ・ミラーの演技が凄まじい
トム・クルーズが大絶賛していたそうですが、ヒーローもの、マルチバースものとしてはスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームに軍配が上がると思います。マルチバースを扱うにしても合う世界観と合わない世界観があるので、例えばクリストファー・リーヴ版スーパーマンがジャスティス・リーグに加入するというのはイメージしにくく、キートン版とベール版、パティンソン版のバットマンに関してはスーパーマンやその他ジャスティスリーグの面々との絡みは馴染まないイメージなので、キートン演じるバットマンがすんなりマルチバースに馴染んだりスーパーマン捜しを手伝ったりという点には少々違和感を覚えました。
引退したバットマンが復活するという部分に関してはそこで一本作って欲しいなと唆られる点であり、またスーパーガールもほんの少し影があるので暗いトーンで独立した作品が観たい気持ちがあります。
そして作品そのものの評価とは別に、エズラ・ミラーの演技が信じられないレベルです。どう役作りしたのかまるで理解できません。フラッシュがマルチバースで別のフラッシュに会うというストーリーですが、同じ顔の別人が演じているとしか思えませんでした。これに関してはオスカーにノミネートされても驚きません。
ラストは思わず噴き出してしまいましたが、ハッピーエンドとは思えなかったし、これで終わりかは分かりませんがそうだとしたら残念です。ジェームズ・ガンの元に新たなシネマティックユニバースが展開されますが、同じフラッシュやスーパーガールがもっと観たいなと思いました。
まとまりはよかったですが、個人的にはやや消化不良
パスタでの説明はわかりやすかったし、またマルチバースかよとは思ったが一作でまとめるのはすごいと思いました。
ヒーローとして、シビアな決断をしたのもよかったです。
主演の一人二役の演技力もすごい。
でも、CG(あえて悪くしたとかいう噂も)や
将軍のかませ犬感、決着がつかないまま終わったのは個人的に消化不良でした。
序盤と走るとことかワクワクしたけど、あんま攻撃タイプじゃないからバトルの時はそこまで映えないのね…
4dxで見たから疾走感すごくてたのしかったです
あとは映画というよりDCのビジネス面においてのゴタゴタ感に疲れました。
ブルービートルはどうなるのか、、
速いは強い
ほかのヒーローの冠映画でいちばん速いってことはフラッシュがいちばん強いのではないかという懐疑をもつことがあった。走り出すとみんな止まっているわけだから、なんでも細工できる。冒頭で高層ビルから障害物や危険物とともに落っこちてくる看護師と9人の赤ん坊と1匹の犬をストレッチャーにならべてはいどうぞってやるのはヒーロー映画とはいえすごかった。看護師さんがギャー形相で絶叫しているのは笑った。男の子的にも周りがぜんぶ止まる速駆けと物質透過があればうれしいかなと思う。
SFの禁忌で過去の自分に会ってはいけないとか過去を変えてはいけないというのがあるが、そこに踏み込んでくるプロットをもっている映画がさいきん多い気がしている。
エンドゲームとかノーランのテネットもそんな話だったと思うが、過去に行くプロットもあらかた煎じられてしまったので芸を加えてメタ化やセルフパロディをしたりする。それがノーウェイホームや本作だろうと思う。
過去演者ににわかなカメオ需要に生じることで懐かしい人が出てきて話題につながるし、71歳のマイケルキートンがバットマンを演じることで、メタ化は懐古と同時に年をとってもがんばるぞの応援歌にもなっていると思った。
フラッシュはほかのヒーローよりも笑いへ振っていてエズラミラーもそれにこたえている。シャイアラブーフみたいに紊乱でゴシップ誌をにぎわす人で逮捕歴もなんどかあるようだが、ウォールフラワーの上級生の役やファンタスティックビーストでの暗い役など器用な印象があり、ここでの自分自身の二役も精妙にこなしていた。他キャストではSasha Calleという俳優が演じたスーパーガールがしぬほどかっこよかった。ショートヘアとスーツのフィット感と暗いキャラクターがヒロインを新生させていたと思う。
いろいろ考えずに楽しめる映画だが過去に戻るという構造は二律背反であると映画は言っている。こっち側のブルースウェインもあっち側のブルースウェインも過去を変えればすべてが崩壊してしまうぞと注意している。なぜならブルースウェインは両親をころされてしまったことによる憎しみをバネにしてバットマンになったわけである。両親をころされなかったらバットマンにならなかったわけである。ブルースウェインがバットマンにならなければ他のこともいろいろ変わる。どこがどう変わるというようなことではなく、なにもかもすべてがバラバラに変わる──というのびのびたも知っているタイムトラベルの基礎知識を図解してみせている。
ただしブルースウェインはじつのところ現世が崩れるから注意したというよりは、今の自分をつくったのは過去だから変えてはいけないのだというヒューマニズムの見地から諭したわけである。
なぜそのように考えるのかというとコミックヒーローたちはマルチバースの住人だからだ。今じぶんはこの世界でこの人生をやっているが、ほかにも何通りものじぶんが存在して、あらゆるパターンの人生がパラレルに同時進行している──という理屈の上に生きているからだ。
バリーアレンが速駆けして世界を変えてもほかのチャンネルのじぶんに成り代わるだけのことだ。そういうことなら、実存に立ち返って、今じぶんがやっているこの世界とこの人生を、しっかり生きることのほうが重要だ──とブルースウェインは言いたいのだ。
が、バリーアレンに過去を変えると大変だぞと諭す一方で、強引に止めはしなかった。どのみちやってしまう奴はやってしまうのだし、それが巨悪でなければ起こりうることを、なすがままにすることもひとつの達観だからだ。だからこっちのブルースウェインもあっちのブルースウェインもバリーアレンにやんわりやめとけとしか言わないしそれがとても大人に見えたのだった。
結局バリーアレンは自分の思い出のなかに母親がいる現世を納得するまでに成長を遂げるわけだが、彼のいってみればわがままによる時代遡行で世界がぐちゃぐちゃになってしまったわけである。かんがみれば自分でひきおこして自分でまとめる話だった。とはいえ新旧スターが顔見せするメタはやっぱり楽しかった。
アンディムスキエティ監督はホラーのmamaで注目されITで立身した。WBは次々と気鋭の監督にしごとを振っているがDC作品やマーベル作品というのは巨大プロダクト過ぎるので監督の色が出るわけではない。だけどできない監督には振らないのでやっぱり王道な仕上がりをする。毎度ながらDCやマーベルのクオリティ保証はすごいと思った。
あとバリーアレンの与太友にDerry GirlsのSaoirse-Monica Jacksonがいたのがよかった。
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