劇場公開日 2016年6月17日

  • 予告編を見る

「ちょび髯おじさんが、やさしく君を包む」帰ってきたヒトラー 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちょび髯おじさんが、やさしく君を包む

2016年6月27日
スマートフォンから投稿

 「みんな、最初は笑っていた。」作中のセリフですが、本作を象徴してます。
 ユーモアなのか、風刺なのか、判別しない作りは、ヨーロッパの今を、具現化しているようです。しかも、多数決が、正しい選択をするとは限らないと云うメッセージまで、織り込んであるあたり、時事ネタとリンク。御見物も、多かったです。
 「指導者は、大きな嘘をつくべきだ。群衆は、小さな嘘しか見抜けない。」ちょび髯おじさんの、迷言だったと思います。正直、自分達にとって正しいことが、世界にとって正しいことかなんて、判別困難ですよね。それでも、選挙の結果によっては、またちょび髯おじさん、現れるよと、言われたような気がしました。
 いずれにせよ、毒の効いた作品です。個人的には、本作観たら、中和剤として「サウルの息子」あたり観直したい気分です。

機動戦士・チャングム