劇場公開日 2016年7月16日

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「万国残酷ショー」AMY エイミー おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0万国残酷ショー

2016年7月17日
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鑑賞方法:映画館

才能をフックアップして、成功の可能性があれば、アメリカデビューをする。アメリカで売れることで、世界中でビジネスが可能となる。確立した音楽ビジネスのシステムの中で、人生を取り返したいと思う女性が翻弄される。人格的に信頼するに足る人たちが周囲にあったとしても、システムの中ではいかんともしがたい場合があることを、この映画は教えてくれる。
トニーベネットとの競演は、ジャズを愛した彼女にとって、苦労の末に漸くたどり着くことのできた場所であったに違いない。
200年後、この映画を見た未来人は、現代を大衆が才能をすり潰す残酷な時代であると断罪するかもしれない。

おかずはるさめ