「普通ってなんだろう。ヘンテコな家族が教えてくれる、本当の幸せ。」はじまりへの旅 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
普通ってなんだろう。ヘンテコな家族が教えてくれる、本当の幸せ。
【賛否両論チェック】
賛:森で暮らす一家の旅を通して、何が普通で何が幸せなのか、思わず考えさせられるのが印象深い。
否:展開はかなり静かで淡々としているので、眠くなるかも。
父の独特の教育方針から、森の中で大自然に囲まれて暮らし、それが当たり前の環境で生きてきた子供達。そんな彼らが最愛の母の死に際し、葬儀に出るために大都会へと出てくると、一変して彼らの生き方は、普通ではない奇妙なものに映ります。どちらが正しいかというよりも、何が本当に幸せなのか、そうした生き方の普遍的なテーマを問いかけてくるような、そんな展開に考えさせられます。
同時に、新しい世界を体感した子供達自身にも、新たな葛藤が生まれるのがまた印象的です。ボウが訴える、
「僕は本で読んだ世界しか知らない!!」
という言葉が、それを象徴しているようですね。
展開は静かなので、気をつけないと眠くはなりそうですが、忙しい毎日に息詰まった時には、是非オススメです。
コメントする