「21世紀の心優しいヒッピーパパ、ヴィゴ・モーテンセン!!」はじまりへの旅 MPさんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀の心優しいヒッピーパパ、ヴィゴ・モーテンセン!!
森の中で自給自足生活を送る父親と子供たち。趣味のキャンピングではない。ボーイスカウトの活動でも、何かの訓練でもない。宗教絡みでは勿論ない。いや、もしかして、それは父親のそんな生き方に従えるか、従えないかという二者択一を子供たちに迫る、ある意味、宗教、もしくは価値観についての物語かも知れない。訳あって森に籠もり、文明を頑なに拒絶して生きる父は、だから子供たちにとっては人生の"キャプテン・ファンタスティック"。かつてはヒッピーと呼ばれたその価値観が失われつつある父権と結びついた時、観る側の心が不思議な懐かしさで満ちるのはそのためだ。そして、ヴィゴ・モーテンセン。21世紀の心優しく挫けやすいヒッピーパパを演じるなら、彼以外には思い浮かばないではないか!?
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