「爆笑しながらも圧倒される、揺るぎない家族のあり方」はじまりへの旅 ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
爆笑しながらも圧倒される、揺るぎない家族のあり方
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これほど奇想天外なストーリーを一体どうやって着想したのだろう。世間の常識から隔絶されたこの変わり者一家の揺るぎない哲学、思想、そして常に自然の中でサバイバルする姿勢に爆笑しながらも、いつしか熱いものがこみ上げてくるほど圧倒される。そして、これほど突き抜けた生き方を実践する彼らが、言いようのない悲しみに襲われた時、その悲しみにさえ家族みんなで果敢に立ち向かっていく姿のなんと力強いことか。
走り出したバスは止まらない。その旅路はこれまで森で学び続けてきたことの実践編であり、一瞬一瞬がとても尊いものとして記憶されていく。また、これは子供たちのみならず、父親にとっても大いなる学びの旅と言えるのだろう。
ヴィゴ・モーテンセンの透徹した存在感もさることながら、子供たちはまさにそれぞれが楽器のように感受性の音色を鳴らし、魅力的に個性を響かせあう。ヨンシーらの歌声響く楽曲群との相性も素晴らしく、この至福のひと時がずっとずっと続いて欲しいと感じさせるほどだった。
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