劇場公開日 2016年11月26日

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「【今作は、ニュージャージー州在住のレズビアンパートナーの二人が、当然の権利を獲得する様を描いた作品であり、彼女達の功績が如何に後世に大きな財産を残したかを描いた作品でもある。】」ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【今作は、ニュージャージー州在住のレズビアンパートナーの二人が、当然の権利を獲得する様を描いた作品であり、彼女達の功績が如何に後世に大きな財産を残したかを描いた作品でもある。】

2025年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■20数年間、真面目に職務をこなして来た女性警察官のローレル(ジュリアン・ムーア)は、ある日ステイシー(エレン・ペイジ)という若い女性と恋に落ち、一緒に暮らし始める。
 しかし幸せな生活もつかの間、ローレルは末期がんである事が判明する。彼女は自分がいなくなった後のために、ステイシーに遺族年金を遺そうとするが、群法ではその当然の権利を認められなかった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・私はジュリアン・ムーア出演作を何本観て来たか分からないが、今作は彼女が出演した作品の中では、やや平板な感じを抱いてしまう。
 それは、事実だった出来事を短い尺に収めるために、ストーリー展開にやや深みが掛けている感があるからである。

・だが、そういう部分をジュリアン・ムーアは元気な姿から、末期の癌に侵され、髪が抜け落ちやせ細る中、パートーナーのステイシーに自らの年金を与えるために、彼女を密かに愛していたいつも共に捜査をして来たデーン・ウェルズ刑事(マイケル・シャノン:彼の抑制した演技は、この作品に深みを与えている。)や、同性愛者を支援する団体のスティーブン・ゴールドスタイン(スティーヴ・カレル:ちょっと、はしゃぎすぎ・・。)、同僚のゲイの刑事らの後押しの元、当然の権利を獲得するために、奮闘するのである。

<今作は、ニュージャージー州在住のレズビアンのパートナーの二人が、当然の権利を獲得する様を描いた作品であり、彼女たちの功績が如何に後世に大きな財産を残したかを描いた作品でもある。>

NOBU