「美しい書」ブレンダンとケルズの秘密 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい書
歴史的背景はよく知らなかった。
内を守り、外に出そうとしないおじさんの存在は、モアナも同じ背景であるが、自らの意思と判断で社会へと踏み出す少年の普遍的な物語がよく描かれる。闇が支配する世界においても、人類と社会の証である文明と智を遺すというのも普遍的なテーマであるし、この書の存在自体がその証明である訳だが、先のテーマ設定と併さって、王道といっていい物語に仕立てられている。
美しい書と対になる美しい画、その表現の妥協ない創造性の高さ。圧倒される。
コメントする