「浜辺のふたり。」レッドタートル ある島の物語 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
浜辺のふたり。
クリックして本文を読む
この監督の「岸辺のふたり」は自身のベスト5に入っている。
こりゃもう観ないわけにはいかないなとすぐ観に行ったが、
ジブリプロデュースの長編ということで趣はファンタジー
化しており、様々な解釈ができる内容の作品となっている。
人によっては飽きてしまうだろうが、妄想に耽る性分には
もってこいの作品なので、自身は♀ということもあり早速
レッドタートルに想いが入る…この赤亀は溺れていた男に
恋をしたんじゃないか。それで島まで流したんじゃないか。
命を守るため島を出ようとした男を止め、赦しを乞う男を
受け入れるため次は女へと変身する。夫婦となって子供を
授かり成長させて…と、まるで人間のような幸せに浸って
男を生涯この島に留まらせて添い遂げた恋する赤亀の物語。
そう考えたら、あの、いかだに乗った男を見つめる赤亀の
「私よ。ねえ覚えてる?」っていう顔が愛しくてたまらない。
この妄想だと彼は不幸だったかもしれないが(帰れなくて)
その分、息子が自立して旅立ったからいいじゃないのよと
私もかなり強引なレッドタートル思考の持ち主と確信した。
(浜辺で寄り添いダンスする姿はまさに「浜辺のふたり」ね)
コメントする