「挑戦的アートアニメーション」レッドタートル ある島の物語 ケケケさんの映画レビュー(感想・評価)
挑戦的アートアニメーション
この映画には省略がほとんどだ。
登場人物は誰なのか、どこの人なのか、どこから来たのか、場所はどこなのか、時はいつなのか。
情報過多な現代において、近ごろの映画は情報が多すぎる。無駄な設定が観客の想像の余地を奪っているのだ。
そんな現代の傾向の中で、この作品は挑戦的なものと言えるだろう。
また、アニメーション的にもこの映画は優れている。計算された画面構成が美しい。
人間も、アニメート的にも本質的にもうまく描かれている。
今興行的に成功しているアニメ映画「君の名は。」とは対極的な作品になるだろう。
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