「幼児、小学生は…無理かな?」レッドタートル ある島の物語 森宮野原さんの映画レビュー(感想・評価)
幼児、小学生は…無理かな?
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会話や、モノローグでの声はいっさいありません。
海鳴り、波音、草のざわめき、鳥の声など、会話がありません。
荒れ狂う海に投げ出された男が、島に流れ着く。気をとりなおし島を探検して、果物や竹を見つけ、小舟を組む。
海に乗り出したが、海中から何かに突き上げられて、舟はこっぱみじん。
それでも、再度トライ。また、突き上げられて大破。
英気を養い、大きな舟にして海に乗り出したが、またもや大破。見たら亀が突き上げていた。
また島で舟を組んでいると、浜にあの赤い亀がいた。
怒り心頭で、亀を叩き、ひっくり返して放置。
亀は動けない、そのうちに動かなくなる。
罪悪感が出て、亀に水を掛けるが動かない。死んだ?
或る日、亀を見たら長い髪の女性になっていた。甲羅から手足と頭が出ている。
男は木と草で日差しを遮り水を与えていると、目を覚ました。
経年。いつの間にかふたりの間に男児が産まれた。
言葉を持たず、三人で生活。
青年になった息子と男と女が或る日、浜にいると海鳥が騒ぐ。
今までにないくらい騒ぐ。沖をみたら津波。
島は津波に飲まれてしまう。息子が気がつくと、一緒に逃げた母がいない、父も見当たらない。
島を探し母を見つけるが父がいない。
沖まで探しに亀と行くと、竹につかまり今にも消えいりそうな父を見つける。
三人で島にある木々の残骸を焼いて、また季節が過ぎる。
青年は、海の向こうを目指して行きたくなる。
両親は止めない。亀と一緒に泳いで島を離れた。
またふたりになった男と女。
もう、初老のふたり。
或る日、男は海を見ながら逝ってしまう。
女は悲しみ、赤い亀になり、海に帰っていく。
津波のシーンがリアルで、心がザワザワとした。
大人の子離れ…がテーマかな?
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