「模範的アメリカ人」コンカッション フェニックス7さんの映画レビュー(感想・評価)
模範的アメリカ人
いい作品でした。出演者もビッグなのに、なぜか上映している劇場が少ない。角川シネマは椅子が大きくて好きな映画館。
コンカッションとは脳震盪の意味です。
ナイジェリア人のオマル医師(Dr.オマルと電話相手に言い直させるシーンが多い)が米国最大のタブーであるNFLの闇を告発します。
外国人(ナイジェリア人医師)だからこそ言えることは、
米国人にとって外国人には言われたく無いことなんだろなと感じた。
NFL側の医師が叫んでいた
「フットボール は 数十万の雇用を作り、米国でもっとも人気があり、『ガッデム ファンタスティック( くそおもしろい)。』
アメリカの母親の中で一割がフットボールが危険だと感じたら、フットボールは終わりだ。」
アメリカ文化の象徴がアメリカンフットボールです。
NFLは結構えぐい。FBIを使って邪魔してきます。
オマルは家族、家、仕事を奪われ、街を追われます。
関わったこと、被害者の検査をしたことに後悔します。
舞台はピッツバーグ
同僚がいう「失業者があふれる街で、希望を与えた。」パイレーツ往年の名選手の死因を調べることから物語は始まります。すると 同じような事件が、不審に思ったオマルが調べだすとコンカッション(脳震盪)が原因に。
オマルは事実をつかみます。
脳は頭蓋骨の中の液体に浮いているだけ。
神は人がフットボールを、するようには作らなかった
関係者に「真実( トゥルース)を話せ」と迫ります。
当初アフリカへ帰れと言われた主人が、最後はアメリカ人に「あなたは模範的なアメリカ人だ」と言われます。
アメリカのすごいとことは、勇気を持って告発することは、その行為自体がアメリカ人の模範でありそこに国籍は関係ないということなんでしょう。かっこいい。
なんとも言えないラストは好きです。あの感じ。
大きな組織を告発するのは、アメリカっぽい。最後のウィル・スミスの演説も。