「巨大利権の闇を見た」コンカッション 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
巨大利権の闇を見た
ネタバレあり。
事実に基づいた作品。様々な妨害に遭いながらも、NFLの選手たちに慢性外傷性脳症(CTE)が起きていることを明らかにした一人の医師の戦いを描いています。昔の話かと思いきや、2002年と比較的最近の話なんですね。驚きです。
NFLは巨大な組織ということもあり、自分の利益に反する事は、いかなる手を用いても阻止するということがよくわかります。FBIを動かして、微罪で関係者を排除しようとするなど、巨大利権の闇を見た気がします。
今回ウィル・スミスが演じたのはナイジェリア人医師なんですが、他の作品で見る軽妙な話術は影を潜め、英語ネイティブではない人間の英語を話しているのにはビックリ。練習したんでしょうか。
映画化されたので、スッキリと問題が解決したのかと思いきや、そうでも無いようです。集団訴訟に対しての和解はしたようですが、現役選手や選手OBにCTEが有ることをNFLが公式に認めたのかは微妙です。それより何より、選手たちが将来CTEを発症しないようにするのが急務だと思うんですけどね。
第73回ゴールデングローブ賞で最優秀主演男優賞(ドラマ部門)にウィル・スミスがノミネートされました。
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