「タランティーノ作の中でも屈指の暴力シーンに溢れ、差別用語が飛び交っ...」ヘイトフル・エイト ぴろしきさんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノ作の中でも屈指の暴力シーンに溢れ、差別用語が飛び交っ...
タランティーノ作の中でも屈指の暴力シーンに溢れ、差別用語が飛び交っている。
主役のウォーレン含め、登場人物は全員一癖も二癖もある悪人だ。
前半は徹底した会話劇のため、やや退屈に感じるが、ある老人が殺害されることで一気に緊張感が高まる。
本当にどうしようもない連中ばかりなのだが、最後に泣かされてしまった。
ウォーレンが持っていた嘘のリンカーンの手紙が、劇中黒人を憎んでいたある男によって読まれる。そこにはタランティーノの希望が詰まっている。
白人も黒人もない、信頼関係が最後の2人にはあっただろう?それだけで胸がたまらなく熱くなった。
ある映画評論家がラストのリンカーンの手紙シーンを見て、「フィクションだからこそ、人の心を動かすことが出来るのだ。」
と語っていたが、正にその通りだと思う。
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